えびす宮総本社 西宮神社

投稿者: kojiyama 投稿日:

概 要

社号 「えびす宮総本社」県社・別表神社
通称:西宮のえべっさん
読み:にしのみや
所在地 兵庫県西宮市社家町1番17号
旧地名 摂津国莵原郡

御祭神

えびす大神(西宮大神・蛭児命) – 第一殿・主祭神
天照大御神・大国主大神 – 第二殿
須佐之男大神 – 第三殿

例祭日
1月9日 – 宵えびす 有馬温泉献湯式 宵宮祭
1月10日 – 本えびす 十日えびす大祭 開門神事福男選び
1月11日 – 残り福社格等

社格

近代社格制度 旧県社
社格制度廃止後 別表神社

創建     不詳
本殿様式   三連春日造

境内摂末社(祭神)

西宮神社には十一の境内末社と一つの境外末社がある。

摂社

式内大国主西神社
六甲山神社(菊理姫命)
百太夫神社(百太夫神)
火産霊神社(火皇産霊神)
神明神社(稲荷を合祀、豊受比女神)
宇賀魂神社(宇賀御魂命)
市杵島神社(市杵島神)
庭津火神社(奥津彦神 奥津比女神)(社務所手前)
沖恵美酒神社(沖恵美酒神)

末社

松尾神社(大山咋神・住吉三前大神・猿田彦命)
梅宮神社(酒解神)

廣田神社境外摂社
南宮神社(西宮神社境内)※

境外社

住吉神社(住吉三神 西宮大神 速秋津姫神)西宮市西波止町

文化財

旧国宝(国指定) 本殿(昭和二十年の空襲により消滅、昭和三十六年、桧皮葺から銅板葺に変わった他は、ほぼ元通りに復興)
重要文化財(国指定)
大練塀 – 室町時代初期再建、全長247m、日本最古の築地塀、日本三練塀の一つ
表大門 – 安土桃山時代(慶長9年)再建

県指定文化財 社叢
市指定文化財 銅鐘

一口メモ

1999.1月、地元商工会の初詣企画で西宮神社と伏見稲荷大社を参拝した。正門(赤門)は東側にある。車では43号線の門から中に入ると無料駐車場に停められる。
2013.11.17 再度参拝。

歴史・由緒等

西宮神社は 福の神として崇敬されている えびす様をおまつりする神社の総本社です。

三連春日造(さんれんかすがづくり)と云う珍しい構造の本殿。
江戸時代寛文三年(一六六三)に四代将軍家綱の寄進になる国宝の本殿は、
昭和二十年の空襲により烏有に帰してしまいましたが、昭和三十六年、
桧皮葺から銅板葺に変わった他は、ほぼ元通りに復興され、今は銅屋根も古色を帯び、 えびすの杜を背景に佇んでいます。

向かって右からが第一殿で、蛭児大神を祀り、中央が第二殿、天照大御神及び 明治初年に大国主大神を配祀、左が第三殿で須佐之男大神を奉斎しています。

天照大御神、蛭児大神、須佐之男大神の三神は日本書紀本文によれば御兄弟の神と 言われています。大国主大神は式内社・大国主西神社が西宮であるとの謂れから、 明治になって配祀されるようになったと考えられます。

また本殿後方一帯の境内えびすの森は、兵庫県指定の天然記念物となっています。

ご由緒

西宮のえびす様は、古くは茅渟(ちぬの)海(うみ)と云われた大阪湾の、神戸・和田岬の沖より出現された御神像を、西宮・鳴尾の漁師がお祀りしていましたが、御神託によりそこから西の方、この西宮にお遷し、祭られたのが起源と伝えられております。

この鎮座の年代は明らかではありませんが、戎(えびす)の名は平安時代後期には 文献に度々記載されています。古社廣田神社の浜南宮の内に鎮座したえびす大神は、漁業の神として信仰されていましたが、この西宮は西国街道の宿場町としても開け、市が立ち、やがて市の神、そして商売繁盛の神様として、灘五郷の一つ西宮郷の銘酒と共に、隆盛を極めるようになります。 現在では一月九日、十日、十一日の「十日えびす」には百万人に及ぶ参拝者で賑い、阪神間最大の祭として全国に知られています。特に、十日早暁の大祭終了後の開門神事・走り参りは、福男選びとして大変な熱気につつまれます。 九月二十二日の例祭と翌日の渡御祭、和田岬までの海上渡御、産宮参りも、秋の西宮まつりとして地元の人々の大きな楽しみとなっています。 通称赤門と云われる表大門は、豊臣秀頼公の奉献によるものとされ、桃山建築の遺構を残し、その左右に連なる全長二四七メートルに及ぶ大練塀と共に重要文化財に指定されています。また境内えびすの森は兵庫県指定の天然記念物となっています。

ー『神社公式サイト』よりー

日本に約3500社ある、えびす神社の総本社(名称:「えびす宮総本社」)である。地元では「西宮のえべっさん」と呼ばれる。
創建時期は不明だが、平安時代には「えびす社」として既に篤く信仰されていたことが記録に残っている。
神人として人形繰りの芸能集団「傀儡師」が境内の北隣に居住しており、全国を巡回し、えびす神の人形繰りを行って神徳を説いたことにより、えびす信仰が全国に広まった。境内に祀られる百太夫神は傀儡師の神である。中世に商業機構が発展すると、海・漁業の神としてだけでなく、商売の神としても信仰されるようになった。江戸時代には、徳川家綱により本殿が再建され、また、全国に頒布していたえびす神の神像札の版権を幕府から得て、隆盛した。
ーウィキペディアー

境内・社叢

  
一ノ鳥居・表大門(赤門)                 二ノ鳥居

  
手水舎                          御戎之鐘

豊臣秀頼公の発願による御社殿再興の翌年、即ち慶長十五年三月付の銘が有る事から、秀頼公の奉納になるものと思われる。


瑞寶橋 明治四十年、青銅製神馬奉納者辰馬悦叟氏がこれも奉納されましたが、どこか意に沿わない所があったようで、二代目辰馬悦蔵氏が遺志をついで改修、大正十一年石橋青銅欄干の反橋が完成。

  
拝殿

  
狛犬(天保十二年、十五家の八馬(はちうま)七兵衛等の奉納になる青銅製)横には、十五家の白鷹酒造の辰馬悦叟氏志願奉納の青銅製の馬が夫々一対並んでいる。


御本殿 (向かって右からが第一殿で、蛭児大神を祀り、中央が第二殿、天照大御神及び明治初年に大国主大神を配祀、左が第三殿で須佐之男大神)


南宮神社(廣田神社境外摂社)西宮神社境内

境内社

  
(本殿左から) 式内大国主西神社     六甲山神社(菊理姫命)廣田神社の分社・遥拝所

  
(続き) 百太夫神社(百太夫神)
人形遣い達の祖神。元は境外散所村にありましたが、天保十年(一八三九)に境内に遷座した。室町時代以降西宮の散所村(現・西宮市産所町)に住んでいた人形遣い達が、えびす様のご神徳を人形操りに託して全国を廻った事が大きな要因の一つと考えられています。この人形遣い達は、江戸時代になると西宮を離れ淡路島に移ってしまい、現在は国の重要無形民俗文化財に指定されている淡路島の人形浄瑠璃や大阪の文楽となったと言われています。

火産霊神社(火皇産霊神)
通称愛宕さん。火伏せの神として信仰されています。尚、享保十七年(一七三二)、当時の神主が垂加神道を奉じた人であったゆえ、若林強斎と山本復斎の霊社を合祀したとされている。

  
神明神社(稲荷を合祀、豊受比女神)(境内左手 右から)
明治六年、大阪奉行所西宮勤番所より移転遷座。


松尾神社(大山咋神・住吉三前大神・猿田彦命)
寛政二年(一七九〇)、当地酒家仲一同が酒造繁栄祈願の為奉斎。

  
宇賀魂神社(宇賀御魂命)(神池)       市杵島神社(市杵島神)(神池)

(以下『神社公式サイト』より)
  
左:庭津火神社(奥津彦神 奥津比女神)(社務所手前)社殿はなく、塚形の封土を拝する古代祭祀の形のようにも見える。
右:沖恵美酒神社(沖恵美酒神)(南宮神社手前・南門)元は境内外の洗戎(現・荒戎町)に鎮座、明治五年境内現在地に遷座したものです。通称「あらえびすさん」と親しまれていますことから、えびす様の荒御魂を祀っているとも言われています。

境外社

  
梅宮神社(酒解神)赤門外            住吉神社(住吉三神 西宮大神 速秋津姫神)西宮市西波止町

地名・地誌

西宮

「西宮」という名称の起こりについては諸説あるが、
平安京(京都)から見て貴族の崇敬篤き廣田神社を含む神社群を指して「西宮」と称していた。
が、戎神信仰の隆盛と共に戎社(西宮神社)を「西宮」と限定して呼ぶようになったという説
戎神を最初におまつりしていたと伝えられる鳴尾や古代の先進地域である津門から見て「西の方の宮」という説
などが有力。

宮水

清酒 灘五郷のうちの西宮郷、今津郷を発祥とし、複数の清酒メーカーが本社や工場を置いている。
特に清酒に使われる水は「宮水」といって、六甲山地より来る伏流水であり、浅井戸から汲み上げられ使用されている。ただ、西宮市でとれる井戸水全てが宮水ではなく、清酒作りに適している宮水がとれるのは、市内でも南部エリア(特に国道43号線以南)のごく一部のみである。かつて、国道43号線、阪神高速の建設計画が明らかになったとき、近隣の酒造メーカーから猛反発を受けた。そのため水脈に当たる部分のスパンを長くするという設計に変更されたが、これにより強度のある構造物を作る必要に迫られ、阪神大震災ではその区間が倒壊を免れるという「けがの功名」もあった。
また宮水は環境省によって名水百選に選ばれている。

西宮の日本酒 銘柄一覧(西宮観光協会)

【今津郷】

銘柄会社名電話番号ホームページ
扇正宗今津酒造株式会社0798-33-0069http://www.nadagogo.ne.jp
大関大関株式会社0798-32-2111http://www.ozeki.co.jp
金鹿灘酒造株式会社0798-38-2255http://www.kinshika.co.jp

【西宮郷】

銘柄会社名電話番号ホームページ
喜一木谷酒造株式会社0798-22-1255http://www.kiichi-osake.jp
金鷹本野田酒造株式会社0798-22-1168http://www.nadagogo.ne.jp
島美人北山酒造株式会社0798-33-2121http://www.nadagogo.ne.jp
寳娘大澤本家酒造株式会社0798-33-0287http://www.ohsawasyuzo.com
德若万代大澤醸造株式会社0798-34-1300http://www.nadagogo.ne.jp
灘一松竹梅酒造株式会社0798-34-1234http://www.nadagogo.ne.jp
灘自慢国産酒造株式会社0798-34-3456http://www.nadagogo.ne.jp
日本盛日本盛株式会社0798-32-2501http://www.nihonsakari.co.jp
白鹿辰馬本家酒造株式会社0798-32-2701http://www.hakushika.co.jp
白鷹白鷹株式会社0798-33-0001http://www.hakutaka.jp

地図

交通アクセス・周辺情報

阪神電気鉄道西宮駅より南西方向徒歩約5分
JR西日本さくら夙川駅より南東方向徒歩約8分
なお、十日えびすの時期には、阪急伊丹駅・JR西日本西宮駅・阪急西宮北口駅から臨時バスが運行される。
車 南門から入ると左手に無料駐車場がある

参 考

『神社公式サイト』・ウィキペディア他

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