概 要

社 号 北野天満宮 旧称:北野神社 通称:天神さん・北野さん
読み: きたのてんまぐう

所在地 京都市上京区馬喰町
旧地名 山城国愛宕郡
御祭神 菅原道真公
相殿神
中将殿 – 菅原高視(道真長子)を指す
吉祥女 – 道真正室を指す
例祭日 例大祭 8月4日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』
畿内:658座(大231座・小427座)
大和国:286座 大128座(並月次新嘗・就中31座預相嘗祭)・小158座(並官幣)
添上郡(そえがみ):37座(大9座・小28座)
式内社

中世社格制度 官幣中社
近代社格制度
社格制度廃止後(現在) 別表神社

神紋 星梅鉢紋
創建 天暦元年(947年)
本殿様式 権現造

境内摂社(祭神)

文化財

■国宝

本殿、石の間、拝殿、楽の間(合1棟)
紙本著色北野天神縁起 8巻(附 同縁起下絵1巻、梅樹蒔絵箱1合)

■重要文化財(国指定)

中門(三光門)
廻廊 3棟
後門
透塀 2棟
東門
紙本著色北野天神縁起 弘安本 3巻
紙本著色北野天神縁起 土佐光信筆 3巻
紙本著色北野天神縁起 土佐光起筆 3巻
絹本著色舞楽図 2幀(とう)
紙本墨画雲龍図 海北友松筆 六曲一双
板絵金地着色昌俊弁慶相騎図 長谷川等伯筆
木造鬼神像 13躯
太刀 銘安綱(鬼切)
太刀 銘備州長船師光応永九年(以下不明)
太刀 銘助守
太刀 銘恒次
刀 銘北野天満天神豊臣秀頼公御造営之寺于時慶長十二丁未十一月日信濃守国広造(堀川国広作)
日本書紀 28冊
紫紙金泥金光明経最勝王経 後宇多天皇宸翰

一口メモ

京都で学生だったころ、とくに神社に興味があったわけではない中で、有名な平安神宮などとともに参拝した少ない神社だ。したがってすでに参拝したことがあり、有名神社より式内社を調べるのが目的なので、建勲神社、吉田神社、熊野神社などより先に式内神社を優先している。しかし、式内伴氏神社の論社のひとつとされている伴氏神社が北野天満宮内にもあるのを知り、調べる上で36年ぶりに参拝した。5時の閉門直後なので拝殿へは入れず、本殿もピンぼけ気味。

歴史・由緒等

福岡県の太宰府天満宮とともに天神信仰の中心で、当社から全国各地に勧請が行われている。近年は学問の神として多くの受験生らの信仰を集めている。

平安時代中頃の天暦元年(947)に、京都に住んでいた多治比文子や近江国(滋賀県)比良宮の神主神良種、北野朝日寺の僧最珍らが、当所に神殿を建て、菅公をおまつりしたのが始まりとされます。

その後、藤原氏により大規模な社殿の造営があり、永延元年(987)に一條天皇の勅使が派遣され、国家の平安が祈念されました。この時から「北野天満宮天神」の神号が認められ、寛弘元年(1004)の一條天皇の行幸をはじめ、代々皇室のご崇敬をうけ、国家国民を守護する霊験あらたかな神として崇められてきました。

江戸時代には教育施設として各地に読み書き算盤を教える寺子屋が普及し、その教室には必ず天神さまがおまつりされ、あるいは神影(菅公のお姿を描いたもの)が掲げられ、学業成就や武芸上達が祈られてきました。

現在、全国各地には菅公をおまつりした神社が、およそ一万二千社とも言われ、その多くは当宮から御霊分けをした神社であります。
菅公は世々に「文道の大祖・風月の本主」と仰ぎ慕われ、学問の神様としての信仰は昔も今も変わることなく人々の生活のなかで受け継がれています。

ー『神社公式サイト』ー

式内社 伴氏神社
住吉大伴神社「住吉神、玉津嶋神、大伴氏祖神」京都府京都市右京区龍安寺住吉町1
北野天満宮境内の伴氏社[ともうじしゃ]「菅公御母堂」京都府京都市上京区馬喰町

『式内社調査報告』から。
式内伴氏神社の論社の一である。もう一つは北野天満宮境内の伴氏社であるが、こちらは菅公の母伴氏のために立てられた「北野ノ石塔」があり、神仏分離で」石塔が撤去された跡に建立されたもので到底式内社ではあり得ない。また当住吉大伴神社は江戸時代に並河永の『山城志』に、「在龍安寺村 今称住吉」とあり、式内社に比定されている。しかし龍安寺は馬代郷であり、伴宿禰が氏神を祀るべく賜った上林郷とは違い、さらに過去、「当住吉神社は大伴神社を名乗ったことはない。」との龍安寺住職などの口上書にあり、論社ではないようだ。しかし、当社を式内大伴神社とし、社名を住吉大伴神社と改めてしまった。

『京都山城寺院神社大事典(平凡社)』では、大伴氏の氏神に大伴氏衰頽後、住吉神を勧請したので、住吉大伴神社と呼ばれたとある。大伴氏の氏神を伴氏神社と称したのは淳和天皇の諱が大伴であったことから、その名をはばかって伴氏と改称したためと言う。

ー神名備へようこそさんー

境内・社叢

  
大鳥居                  楼門

  
手水舎                  お牛さん

  
正面は拝殿・左右に境内社         本殿

境内社

  

式内伴氏神社の論社は楼門前だったの。気づかず。残念。

地名・地誌

地 図

京都市上京区馬喰町

交通アクセス・周辺情報

名神高速道路南インター又は東インターより約30分 参拝者用駐車場あり

市バス・京都交通バス 北野天満宮前

参 考

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