概 要

社号 式内大社・二座 丹後国中郡(丹波郡) 大宮売神社
読み おおみやめ
所在地 京都府京丹後市大宮町周枳(すき)1020
旧地名 丹後国丹波郡
御祭神 大宮売神おおみやめのかみ 若宮売神わかみやめのかみ
例祭日 10月10日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社(名神大))
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
丹後国(タンゴ):65座(大7座・小58座)
丹波郡[タハ]:9座 大2小7
式内社(名神大)

中世社格制度 丹後国二宮
近代社格制度 旧府社

創建     伝:崇神天皇7年詔勅
本殿様式   流造

境内摂社(祭神)

末社 大歳神社 大歳命(おおどしのみこと)・御年命(みどしのみこと)
武大神社 素盞鳴命(すさのおのみこと) 保食命(うけもちのみこと)・軻遇槌命(かぐつちのみこと)・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
佐田彦神社 狭田彦命(さたひこのみこと) 事代主命(ことしろぬしのみこと)
天照皇神社(三社の社) 天照大日霊女命(あまてらすおおひるめのみこと)・誉田別命(ほむたわけのみこと=応神天皇)・天児屋根命(あめのこやねのみこと)
天満天神社 菅原道真(すがわらのみちざね)
八幡神社 誉田別命(ほむたわけのみこと=応神天皇)
忠魂社 英霊
境外社: 御旅所 京都府京丹後市大宮町周枳

文化財

大宮売神社 石灯籠 2基 国指定重要文化財
大宮売神社境内 京都府指定文化財
旧本殿 元禄8(1695)年頃 市指定文化財

一口メモ

丹後国一宮は宮津市の日本三景天橋立のたもとに位置する籠神社で、当社が二宮となっていた。国道312号線が一直線が続く京丹後市大宮庁舎を北東へ進み、旧道に平行して参道が延びている。

歴史・由緒等

天照大神に仕え天皇を守護する八神の一柱であり、織物と酒造を司る大宮売神(おおみやめのかみ)、食物・穀物を司る女神である若宮売神(わかみやめのかみ、豊受大神)の二神を祀る。大宮売神は天鈿女命であるともされる。

当宮の創立年代は詳らかではありませんが、境内から出土する多数の遺物により、古代弥生時代の頃、すでに人々の生活があり、稲作民による祭祀、呪術的な力をもつ国の中心の地であったといわれます。

「新抄格勅符抄」によると大同元年(806年)に神封七戸を得たとされ、貞観元年(859年)には従五位上の神階を賜わっている。大宮売神を祀る最も古い神社である。六世紀の頃、大和王朝に統一された大宮売神は、宮中八神の一柱で、造酒司(みきつかさ)にも奉斎されこの神を祀るもっとも古い社で、境内全域は、京都府の古代祭祀史跡に指定されています。 木彫りの御神像(二体、平安初期)や重要文化財指定の春日型石燈籠(二基。鎌倉時代)があります。また、大宮町の名は、社名に由来します。

境内そのものも祭祀遺跡であり、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての土器や勾玉が出土しており府の指定文化財となっている(大宮売神社遺跡)。本殿の裏手は「禁足の杜」となっている。

旧本殿は元禄8年(1695年)に建てられたとされ、丹後半島では珍しい隅木入春日造。昭和2年(1927年)の丹後大震災で損壊し、現在は忠霊社としている。

当社から500mほどのところに石明神遺跡(古墳時代後期の横穴式石室跡)がある。境内には石燈籠2基があり、うち1基には「徳治2年3月7日」と刻まれている。鎌倉時代の石造美術品として貴重で国の重要文化財に指定されている。また境内そのものも祭祀遺跡であり、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての土器や勾玉が出土しており府の指定文化財となっている(大宮売神社遺跡)。本殿の裏手は「禁足の杜」となっている。

  
一ノ鳥居・社号標


社頭掲示板

  
参道 灯籠がずらりと並び壮観          二の鳥居・拝殿


本殿

    
忠魂社(旧本殿)                  境内社 武大神社:御嶽社・稲荷社・大川社
武大社・秋葉社

地名・地誌

周枳(すき)

『和名抄』丹後国丹波郡周枳郷

地 図

京都府京丹後市大宮町周枳1020

交通アクセス・周辺情報

参 考

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