宮津市 官社(式内社) 京都(丹後国)

式内 奈具神社(京都府宮津市由良)

概 要

社 号 式内社 丹後国加佐郡 奈具神社
読 み: 古 ナク・現 なぐ
江戸時代は「天避社」「酒社」と称していた
所在地 京都府宮津市由良宮ノ上3537
旧地名 丹後国加佐郡
御祭神 豊宇賀能賣命(とようかびめのかみ)=豊受大神
例祭日 10月10日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
丹後国(タンゴ):65座(大7座・小58座)
加佐郡(カサ):11座(大1座・小10座)

近代社格制度  旧村社

創建       年代不詳
本殿様式    流造

境内摂社(祭神) 1社

一口メモ

北近畿タンゴ鉄道丹後由良駅の北西1Km。森鴎外「山椒大夫」の舞台丹後由良は、丹後最大の大川である由良川河口で、かつては北回船で栄えた。丹後の美酒ハクレイ蔵元が近い。
国道178号線から線路を南へ越えて旧道に入ると社号標があり、そこから狭い農道を進むと参道入口がある。普通車以上は参道に入らず徒歩でもすぐ。

歴史・由緒等

社名「奈具」は、平安・やすらぎを意味する「奈具志久」に由来する。
神社も土砂流で社殿・宝物等一切流失したとの伝承があるが、その時代や位置等は不詳である。

豊受大神は、当地では別名「天酒大明神」といわれ、お酒の神としても丹後各地に最多で祀られている。

<加佐郡>
阿良須神社     京都府舞鶴市小倉字フル宮13
笑原神社      京都府舞鶴市紺屋町29
三宅神社      京都府舞鶴市北吸字糸212-5

<与謝郡>
籠神社 奥宮真名井神社  京都府宮津市字大垣430

<丹波郡(中郡)>
比沼麻奈爲神社     京都府京丹後市峰山町次久字宮ノ谷661
多久神社        京都府京丹後市峰山町丹波字湧田山2
名木神社        京都府京丹後市峰山町内記字宮奥134

<竹野郡>
大宇賀神社       京都府京丹後市網野町郷字丹生土2112
奈具神社 京都府京丹後市弥栄町船木奈具273
深田部神社       京都府京丹後市弥栄町字黒部深田411
依遅神社(丹後町)    京都府京丹後市丹後町遠下風穴1219
賣布神社(網野町) 京都府京丹後市網野町木津女布谷217
志布比神社(網野町) 京都府京丹後市網野町浜詰大成829

<熊野郡>
丸田神社 京都府京丹後市久美浜町甲山亀石1313
賣布神社(久美浜町女布) 京都府京丹後市久美浜町女布初岡724

境内・社叢

  

社号標(鎖がついたままの子犬が飛び入り)  一の鳥居

二の鳥居                        社号石板

  

手水舎                         境内社

  
拝殿(神楽殿)

  

拝殿・本殿                本殿

地名・地誌

由良

説経節・森鴎外「山椒大夫」の舞台として全国的に知られる。由良・石浦近辺は伝承に因む地が多く残る。石浦南部に山椒太夫屋敷跡、由良には安寿汐汲み浜、下東(舞鶴市)には安寿のなきがらを埋めたという安寿姫塚、和江に国分寺跡などある。一級河川由良川河口の左岸に位置する宮津市の東南部。栗田と由良の間の海岸を奈具海岸と称し風光明媚な海岸。宮津市になってるが、与謝郡でななく、もとは加佐郡なので、舞鶴市に近い。酒天童子の白嶺酒造がある。

塩浜や廻船などに従事する者が多かった。製塩は河口を離れた西部で揚浜製塩が行われたが、質の良好を誇って明治まで続いたという。由良の湊千軒長者の言葉もあり廻船業が盛んで、当村の船主ばかりでなく宮津港や岩滝港の船主の船頭・水主もいた。由良川河口付近は船溜りに用いられたが、あまり好適地ではなかったという。

近世の由良村は、江戸期~明治22年の村で、丹後田辺藩(舞鶴)領。
明治22年~昭和31年 加佐郡由良村
昭和31年 宮津市に編入

地 図

京都府宮津市由良宮ノ上3537

交通アクセス・周辺情報

ハクレイ酒造

参 考

「神詣」さん、「丹後の地名地理・歴史資料集」さん、『延喜式の調査』さん

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