式内 小江神社(豊岡市)
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概 要
社 号 式内社 但馬国城崎郡 小江神社
読み: 古 ヲエ 現 おえ
江戸時代は「山王宮」と称していた
所在地 兵庫県豊岡市江野1452
旧地名 但馬国城崎郡田結郷
御祭神 豊玉彦命(豊玉彦命)(トヨタマヒコ)
『国司文書 但馬神社系譜伝』
大己貴命・小江命
例祭日 4月21日
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
城崎郡(キノサキ):21座(大1座・小20座)
式内社
近代社格制度 旧村社
創建 年代不詳だが、『国司文書 但馬神社系譜伝』に
人皇八代孝元天皇の五十六年夏六月
本殿様式 流造檜 皮葺
境内摂社(祭神)
稲荷神社
一口メモ
国道178号線を豊岡市街から江野トンネル手前北側。
歴史・由緒等
『国司文書 但馬神社系譜伝』
人皇八代孝元天皇の五十六年夏六月、
美々井命(耳井命)の子、小江命をもって、小田井県主となす。小江命は大浜を開き、国作大己貴命を小江丘に祀る。(式内 小江神社:豊岡市江野)
小江命は美々井命を宮江に葬る。(式内 耳井神社:豊岡市宮井)
豊玉彦命は綿津見大神の別名。『日本書紀』には海神豊玉彦(わたつみとよたまびこ)とあるので、豊玉彦命などと書くものもある。「ワタ」は海の古語、「ツ」は「の」、「ミ」は神霊の意であるので、「ワタツミ」は「海の神霊」という意味になる。
江戸初期の寛永年間、部落の大小により社殿を焼失、その後再建され、明治六年には村社に列したが、同四十三年一月七日、また、火を発して社殿烏有に帰し、大正二年、全村民の協力によって現在の総欅づくりの立派な社殿が再建された。
屋根は檜皮葺であったが昭和三十八年、銅版葺に葺替えられた。
なお、境内にある旧籠堂は、現在、部落の公会堂として利用されており、また境内入口の鳥居左奥には、昭和四十三年に兵庫県の天然記念物に指定された高さ三十米、目通り四米の大ケヤキがあり、樹齢三〇〇年と推定されるが、樹勢極めて盛んで、春の新緑のころと秋の紅葉が見事である。-『平成祭データ』-
境内・社叢
社号標 境内への石段 奥は旧籠堂(現在は公会堂として利用)公会堂として現在も改修し活用されていてお堂という本来の意味がわかる。その通りに長年使用されている貴重な例だ。
社殿 本殿
左の境内社 中には8つの扉があり、8つの神社を祀っている。 境内右の境内社
大ケヤキ 兵庫県天然記念物 大ケヤキ根元の江野岩清水
地名・地誌
城崎郡(きのさきのこおり)
倭名類聚鈔(倭名抄)に掲載する郷は6つで、新田、城崎、三江、奈佐、田結(タイフ)、餘部
延喜式神名帳 城崎郡21座 大1座(海神社)、小20座
江野区は、明治以前は、城崎郡田結郷大濱庄江野村とよばれていた。田結郷は広大で、気比庄、灘、下鶴井庄、大濱庄に分けられる。田結郷気比庄田結は日本海に面した漁村である。同じ田結郷だから海の神様でも頷ける。
大濱庄6村 森津 瀧 新堂 岩熊 江野 伊賀谷
小江神社は大濱庄で唯一の式内社。
大ケヤキ根元の江野岩清水
昭和四十三年に兵庫県の天然記念物に指定された高さ三十米、目通り四米の大ケヤキがあり、樹齢三〇〇年と推定されるが、樹勢極めて盛んで、春の新緑のころと秋の紅葉が見事である。
矢次山(568m)中腹 の岩場(舟ヶ谷)から湧き出ています。遠い昔から村人は「おいしい水」として誇りにしてきました。岩場から小江神社まで約2Kmを江野区民で 引き入れましたので、どうぞご利用下さい。尚、この岩清水は消毒していません。
-「境内案内板」-
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