式内 佐地神社

投稿者: kojiyama 投稿日:

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概 要

社 号 式内 佐地神社

式内社 丹波国氷上郡 佐地神社
読み: 古 サチ、現 さち
江戸時代は「神樂大明神」「志牟良大明神」と称していた
所在地 兵庫県丹波市青垣町小倉字宮の下575
旧地名 丹波国氷上郡佐治郷
御祭神 天宇受売命(あめのうずめ のみこと)
例祭日 10月8日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
丹波国(タンバ):71座(大5座・小66座)
氷上郡(ヒカミ):17座(並小)

近代社格制度 明治六年 旧郷社  大正11年 旧県社
創建     和銅三年(710) 社伝
本殿様式   流造 銅板葺

境内摂社(祭神)

一口メモ

但馬、因幡、丹後、伯耆、出雲、若狭、越前の一宮で始めた神社巡り。次は但馬の式内社を手始めに
日本海側の因幡、伯耆、丹後の三国と播磨北部、若狭西部の大飯郡は、一部論社を除き制覇した。丹波の最初がこの丹波市青垣町小倉にある佐治神社だ。

丹波市青垣町は但馬・丹波の東南の国境にある遠阪峠の南側。舞鶴若狭自動車道春日ICまで無料(遠阪トンネルのみ有料区間)の北近畿豊岡自動車道(国道483号)が開通し便利になった。遠阪ランプで降り国道427号に入る。小倉交差点を西へ1km行くと道沿い南側に鎮座。大きな杜が目の前に見える。南方面からだと青垣ランプで降り、県道7号を北進すると小倉交差点。

また、この地は丹波と但馬をつなぐ交通の要衝で、2000年、北近畿豊岡自動車道予定地内の発掘調査で、丹波側では和同開珎や銅印が出土した氷上町の市辺遺跡、但馬側では粟鹿の駅家跡と判明した柴遺跡、粟鹿遺跡、加都遺跡、豪族の居館跡であった柿坪遺跡、但馬最古の王墓と考えられる若水A11号墳、大量の鉄製品が副葬されていた和田山町の茶すり山古墳などが発見されました。茶すり山古墳は大型の円墳で、墳は長径90m、短径78m、高さ18mを測る二段築成の円墳で、近畿地方では最大、全国でも4番目の規模である茶すり山古墳など大きな古墳や柿坪遺跡などがルートの随所で見つかった。

歴史・由緒等

延喜式に丹波市内の十七式内社に入る古代から有名な神社。祭神は天宇受売命(あめのうずめのみことト)。この神様は農業を守る神様で、暗闇の世界を舞踊で光明の世にしたように光・太陽の神様であったといわれています。全面湖沼であった佐沼の水を抜き、水を治め(佐治)乾いた地(佐地)にしようとして祈り場所をここに決めたといわれています。「丹波市観光協会」

神社由緒(境内案内板)

神楽大明神、延喜式内社、佐治の神社なり。神楽谷九ヶ村の産土神にして小倉村森に建つ。
三社は二間に三間半、末社多し。北西に御手洗池の泉流あり。神前に欄干橋、大鳥居あリ。境内およそ一町四方、除地に斎田あり。村老曰く、この神、但馬境の大稗、小稗の峯に鎮座。ここを恩ヶ嶽(岳) または天ヶ嶽(岳)といい、峯に御神体の石あり。惣持村の猟師に託して背負い奉りて山より下るに御神体は重く、両村の尾の上の「鍵掛」で休み、更に小稗口の「下り松」で休んで神楽谷を下る。檜倉村の口の田の中に少しの森あり。これらを古跡とするが、それより小倉村に下りて後は動き給わず。この所に奉斎す。
神楽谷九ヶ村は、檜倉、大名草、大稗、小稗、惣持、文室、稲土、市原、森。

御祭神 天宇受売命(あめのうずめのみことト)は、「岩戸隠れ」のくだりなどに登場する芸能の女神であり、日本最古の踊り子と言える。『古事記』では天宇受賣命、『日本書紀』では天鈿女命と表記する。神名の「ウズメ」の解釈には諸説あり、「強女(オズメ)」の意とする『古語拾遺』説や、「髻華(ウズ)」を結った女性(巫女の装束)の意とする『稜威道別』(イツノチワキ)説、折口信夫が『若水の話』で出した、「マナを指すヲチの音便で、魂をヲチふらせる意」説などがある。

境内・社叢

  
一の鳥居                 二の鳥居

  
石灯籠                  新しい神社案内板


社頭掲示板

  
御手洗池            手水舎

  
狛犬

  
拝殿                   拝殿・本殿


拝殿の棟に枝が額に飾ってるが何だろう

  
本殿左手境内社                             本殿右手境内社

  

地名・地誌

青垣町

兵庫県中東部。丹波国西端を占め、播磨国・但馬国と接する。前者へは国道427号が播州峠を、後者へは国道427号及び国道483号が遠阪峠を隔てて結んでいる。
また子午線(東経135度)上に位置し、北緯35度15分線も通過する。

1955年(昭和30年)4月1日 氷上郡佐治町、芦田村、神楽(しぐら)村、遠阪村が合併し、青垣町となる。
2004年(平成16年)11月1日に氷上郡6町が合併して丹波市が誕生したことにより消滅、旧町域は丹波市青垣町となった。

佐治(さじ・さぢ)

佐治とはどういう意味なのか?全国によくある地名だ。
目についたのが、「丹波市観光協会」にある「全面湖沼であった佐沼の水を抜き、水を治め(佐治)乾いた地(佐地)にしようとして祈り場所をここに決めた」である。豊岡市日高町(気多郡)にも狭沼郷とかいて「さの」佐野という地名がある。名神大 雷神社が鎮座する。比沼の真名井と比治である。

地 図

周辺情報

紅葉の名所高源寺

参 考

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