式内 椋橋神社
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概 要
社 号 椋橋神社
式内社 但馬国美含郡 椋椅神社
読 み:古 クラハシ 現 くらはし
所在地 兵庫県美方郡香美町香住区小原827-1
旧地名 但馬国美含郡長井郷
御祭神 伊香色乎命(イカガシコオ)
例祭日 10月10日
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
美含郡(ミクミ):12座(並小)
近代社格制度 旧村社
創建 白鳳13年(684)7月
本殿様式 入母屋造木はだ葺 桁行一間、梁間一間、向拝一間、軒唐破風付(19世紀中期)
境内摂社(祭神)
八幡神社・香椎神社・日吉神社・八阪神社
一口メモ
香美町香住区を矢田川に沿って4号線を6Kmほど南下し、集落の奥に遍照寺の境内の一部に鎮座する。参道脇には、薬師銅や大師堂などのお堂が建っている。神仏習合だった名残の雰囲気。まっすぐな参道を進むと、大きな樹木と境内が現れる。
小原は「香住鶴」さんの新社屋兼蔵が少し南にあるので、何回か前を通っている。小原は「こばら」と読む。木原大明神と呼んでいたらしいから、かつては木原と書いたのだろうか。
歴史・由緒等
『国司文書 但馬神社系譜伝』
長井郷 椋椅(クラハシ)神社
美含郡長井村鎮座
祭神 伊香色男命
人皇四十一代*天武天皇の白凰二年(674)八月、椋椅部小柄をもって美含郡司(大領)となし、府を長井郷に置く。椋埼部小柄は、伊香色男命の十六世孫なり。
同十三年(685)七月、椋埼部小柄は、伊香色男命を長井丘に祀る。
人皇六十一代醍醐天皇の延長五年(927)十二月、官社に預かる。
*『皇統譜』が定める代数では第40代になる。
『国司文書 但馬故事記』第六巻・美含郡故事記
(上記と同じにて省略のあと)十三年秋七月、大領 椋埼部連小柄は伊香色雄命を蚕原丘に祀り、氏神と為す。伊香色雄命は神饒速日命の六世孫なり。
伊香色乎命(イカガシコオ)ついては、『新撰姓氏録』に饒速日命の六世孫・伊香我色乎命。色乎の乎はヤ、オとも読むので、色乎=色雄だと思う。
伊香色雄(イカガシコオ)は、記・紀にみえる豪族。
物部(もののべ)氏の祖という。崇神(すじん)天皇7年大物主(おおものぬしの)神をまつる神班物者(かみのものあかつひと)(神にささげる物をわかつ人)に任じられたとつたえられる。「古事記」では伊迦賀色許男命。
境内・社叢
鳥居・社号標
巨木 参道
境内 本殿覆屋
本殿
社殿右手の境内社 右手の大師堂
地名・地誌
小原(おばら)
長井郷長井村
『国司文書別記 第六巻・美含郡郷名記抄』
長井郷は長糸郷の転嫁なり。桑原臣多奇市養蚕の地にして、秦部在住の地。秦吉公この地にあり、その部属(とものみやつこ)を督励し、これを奉行せり。絹機山はその地なり。
桑原村・蚕原村・秦部村・今木村(省略)
「弘安太田文」
村数
矢原・藤村・中野・小原・大谷・三谷・守柄・加鹿野・油良・間室・久斗山
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