式内 西利太神社
Contents
概 要
社号 世利太神社
式内社 出雲国大原郡 西利太神社
読み:古 セリタ、現 せりた
『出雲国風土記』 「世裡陀社」
江戸時代 「十二所権現」「辛大明神」
所在地 島根県雲南市大東町清田字辛67
旧地名 出雲国大原郡
御祭神
金山比古命(かなやまひこのみこと)
合祀 伊弉冉命 速玉男命 事解男命
御神徳:商売繁盛・鉱山治山
社格等
『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
出雲国:大2座・小185座
大原郡(オホハラ):13座(並小)
近代社格制度 旧郷社
創建
本殿様式 大社造銅板葺
例祭日 10月17日 例大祭
境内摂末社(祭神)
土祖神社、木山神社、稲荷神社
一口メモ
県道24号線「ご縁をつなぐ神仏の通ひ路」沿いの須我神社から南西へ5.2km、8分。残る雲南市(旧大原郡)の式内社めぐりを須我神社、海潮神社とまわるとすでに日が沈みかけている。安来市吉佐町の式内 支布佐神社(天穗日命神社)からすでに20社以上回ったが、雲南市は前回に半分の式内社が残っているが、駆け足で撮影した。
歴史・由緒等
金山比古命は、『古事記』では金山毘古神、『日本書紀』では金山彦神と表記する。金山毘売神(かなやまびめのかみ、金山姫神)とともに鉱山の神として信仰されている。神産みにおいて、イザナミが火の神カグツチを産んで火傷をし病み苦しんでいるときに、その嘔吐物(たぐり)から化生した神である。『古事記』では金山毘古神・金山毘売神の二神、『日本書紀』の第三の一書では金山彦神のみが化生している。
同じ御祭神の金山彦命・金山姫命を祀る安来市広瀬町比田の金屋子神社など、たたら製鉄で知られる奥出雲には金山彦命の神社は多い。
出雲国風土記の「世裡陀社」に相当する。
この土地はタタラに関係していた。
水路のことを「イデ」ともいうが、屋号に「井出口(イデクチ)」とか「金穴掘(カナナボリ)」が今でも存在している。
砂鉄を採集した「鉄穴流しの井手」と伝える小川がその流れていて、神社も元はその上方にあつたといわれ、四坪ばかりの平地が残されている。「延喜式神社の調査」さん
境内・社叢
鳥居
狛犬
地名・地誌
清田
『式内社調査報告』に、
出雲国風土記に は、在神祇官社に「世裡陀社」とあるによって、「西利太」 も音仮字であることが知られるから「セリダ」と訓むべきである。今日、この社の所在地を大東町の清田といってい るが、この「清田」は、セリダが転訛してセイダとなった ものと考えられ、所謂地名社であって、その地霊神を祭ったのが原始の姿であると思われる。
斐伊川の支流、赤川。赤川というのは砂鉄
地 図
交通アクセス・周辺情報
参 考
「延喜式神社の調査」さん、他
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