式内 鏡作麻氣神社
Contents
概 要
社号 鏡作麻気神社
式内社 大和国城下郡 鏡作麻氣神社
読み:古 カカミツクリマケ、現 かがみつくりまけ
江戸時代 「子安社」
所在地 奈良県磯城郡田原本町小阪244
旧地名 大和国城下郡
御祭神 天麻比止都禰命(あめのひとつねのみこと)
祭礼 10月10日 例祭
社格等
『延喜式神名帳』(式内社)
畿内:658座(大231座・小427座)
大和国:286座
大128座(並月次新嘗・就中31座預相嘗祭)・小158座(並官幣)
城下郡(シキノシモ) 17座(大3座・小14座)
近代社格制度 旧村社
創建 不詳
本殿様式 春日造
境内摂末社(祭神)
的場神社 白山神社
一口メモ
国道24号線バイパスから東へ入る。従来の国道24号線からはすぐ国道西のそば。
大和川支流の寺川の東側。川を挟んで、式内 鏡作天照御魂神社が西にある。式内 鏡作天照御魂神社から橋を渡って川沿いから杜が見えたので神社の裏手の集会所の駐車場から歩いて行く。
歴史・由緒等
鏡作伊多神社で鏡作部が板の如く鍛えあげ、鏡作麻気神社はそれに磨きをかけた所願の神社であろう。境内の南に鏡池がある。
「延喜式神社の調査」さん
この地区には鏡作(かがみつくり)と名のつく神社が多い。寺川を挟んで、式内 鏡作天照御魂神社が西に、さらに西へ行くと式内 鏡作伊多神社(宮古)と(保津)があるように神鏡を作る職人部が住んでいた証だ。
天麻比止都禰命(あめのひとつねのみこと)は、天目一箇神、天麻止都袮命とも書き、私の住む近くの兵庫県豊岡市中郷の式内 葦田神社の御祭神は天麻止都袮命で鏡作麻氣神社と同一神である。
『国司文書 但馬故事記』によれば、
葦田首(おびと)は、鍛冶の祖・天目一箇命を鍛冶丘に祀る。(式内 葦田神社 兵庫県豊岡市中郷)
楯縫首は楯縫の祖・彦狭知命を楯屋丘に祀る。(式内 楯縫神社 兵庫県豊岡市日高町鶴岡)
伊多首は鏡造の祖・石凝姥命を鋳含(いふく)丘に祀る。(式内 井田神社 兵庫県豊岡市日高町鶴岡)
とあり、
ほど近い兵庫県豊岡市鶴岡の式内 井田神社の御祭神は、倉稻魂命とあるが、『国司文書 但馬故事記』には石凝姥命とあり、井田神社と鏡作伊多神社も石凝姥命で同一神である。同地の三社の位置関係と酷似しているのが興味深い。
田原本町のすぐ北西の三宅町には、但馬、石見、三河という地名があり、大和の都へ地方の国から赴任していた人たちが住んでおり、その技術か鏡作りの職人部を但馬気多郡日置郷へ連れて帰ったのかも知れない。
境内・社叢
鳥居
社号標 手水舎
拝殿から本殿 本殿
0件のコメント