式内 飛鳥田神社(柿ノ本町)

投稿者: kojiyama 投稿日:

Contents

概 要

社 号 式内 飛鳥田神社
読み あすかだ
一名 柿本社
延喜式神名帳 式内社 山城国紀伊郡 飛鳥田神社

所在地 京都市伏見区横大路柿ノ本町11
御祭神 別雷神(わけいかづちのかみ) 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)
例祭日 4月20日 春季大祭 10月第3日曜日 秋季例祭

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』
畿内:658座(大231座・小427座)
山城国 式内社122座 大53座(並月次新嘗・就中11座預相嘗祭)・小69座(並官幣)
紀伊郡 8座(大3座 小5座)
式内社

近代社格制度 旧村社
創建       白雉4年(653)横大路に宮を造
本殿様式    一間社流造

境内摂末社(祭神)

四社(八幡社、祇園社、貴船社、春日社)  出雲社 稲荷社 石神社(いわがみしゃ)

文化財 拝殿・本殿 京都市登録有形文化財

一口メモ

紀伊郡 飛鳥田神社は論社が5ヶ所と多く、当社の論社には、飛鳥田神社・田中神社という二つの呼称がある。別の意味で調べ甲斐があるかも知れない。
京都から国道1号線(京阪国道)を下り、大手筋交差点を斜め右に入ると府道13号線。外環横大路交差点でさらに斜め右に進むと入口だが、国道沿いの裏手から入ってしまう。

《山城国紀伊郡 飛鳥田神社 論社 一名柿本社》
飛鳥田神社(柿ノ本町) 別雷神 市杵嶋姫命 京都市伏見区横大路柿ノ本町11
田中神社(横大路) 素盞嗚尊 京都市伏見区横大路天王後51
飛鳥田神社(城之越町) 荷田竜頭之遠祖霊 京都市伏見区下鳥羽城之越町6
伏見稲荷大社境内社 京都市伏見区深草藪之内68
田中神社(本町) ? 京都市東山区本町19
当社が柿ノ本町にあり、「飛鳥田神社 一名柿本社」とあり、祭神が別雷神であるので、5つの社で最も古社地か、それに近いと思われる。

歴史・由緒等

飛鳥田神社は別雷・市杵島姫命を祭神とし、創建については確かなことはわからないものの、「日本紀略」には飛鳥田神社についての記載がみられる。
ただし、式内社飛鳥田神社が当社であるかどうかについては明確ではないが、「延喜式神名帳」に「一名柿本社」とあることから、柿ノ本町に建つ当社が式内社である可能性は十分に考えられる。

中世以降の状況については、享保19年(1734)の「山城志」に記された上梁文からうかがうことができ、これによると応永25年(1418)に社殿が造営され、その後文明9年(1477)・天正4年(1576)・慶長19年(1614)に修理、また文禄5年(1596)に屋根葺き替えが行われていたようである。さらに17世紀半ば頃には境内の整備が進められたものと推定され、境内正面の鳥居に「慶安五壬申年/島写弁才天御宝前」、また手水鉢には「島写弁才天/御宝前/明暦三年/五月日」の刻銘が見られる。

覆屋のなかに建つ本殿は大型の一間社流造りの建物で建築年代に関する史料を欠くものの、全体に木割が太くて装飾が少ない点、また蛙股や実肘木・虹梁の形状などから、境内の整備が行われた17世紀半ば頃までに造営されたのものと考えられる。一部改変を受けているものの当所の姿を著しく損なうものではなく、また柱頭に舟肘木を落としこんで柱が直接桁を支持するという特異な手法が採用されている点に特色がみられる。

「社頭掲示板」

境内・社叢


鳥居

  
手水舎                       拝殿

   
狛犬


本殿

  
四社 右より、八幡社、祇園社、貴船社、春日社  出雲社


稲荷社

地名・地誌

地図

京都市伏見区横大路柿ノ本町

交通アクセス・周辺情報

参 考

「延喜式の調査」さん

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