式内大 宇太水分神社(上宮)
Contents
概 要
現社 号 宇太水分神社
読み:うだのみくまりじんじゃ
宇太水分神社 上宮(中社)
延喜式神名帳
式内社 大和国宇陀郡 宇太水分神社 (大 月次新嘗)
読み: ウタミコマリノ -ミクマリ
所在地 奈良県宇陀市菟田野区古市場245
旧地名 大和国宇陀郡
御祭神
第一殿 天水分神 (あめのみくまりのかみ)
第二殿 速秋津彦命(はやあきつひこのみこと)
第三殿 国水分神 (くにのみくまりのかみ)
例祭日
例祭「お渡り(秋祭り)」 十月の第三日曜日
その歴史は長く、起源は平安時代にまでさかのぼります。上芳野(芳野川の上流)に位置する惣社水分神社の速秋津姫命様が、夫君である当社の御祭神、速秋津彦命様にお会いになるため、神輿にて渡御されるというロマンチックなお祭です。
、醍醐天皇の時代、昌泰元(898)年から始まった由緒ある「お渡り(秋祭り)」が行われます。五穀豊穣、水配りに感謝するお祭りで、惣社水分神社(上芳野)から出発する鳳輦神輿を中心に、芳野川に沿って宇太水分神社まで往復12kmを練り歩きます。
この日は、惣社水分神社の女神(速秋津姫神)と宇太水分神社の男神(速秋津比古神)が年に1度だけ会える日といわれており、女神は鳳輦神輿に乗って渡ります。昔、芳野川上流の入谷には水銀鉱があり、水銀は大変貴重なもので、男神は水銀で化粧品をつくり女神にプレゼントしたという伝説もあります。
「お渡り」は、すべて拍子木の合図で進行し、はんてんを着用した先供(子ども)がそれぞれ小鉾・立傘・台傘・弓・鉄砲・薙刀・赤槍・次槍を持ち、後供(大人)の手振役2人によって先頭をきり、先箱役が先祓いをして、長柄・花籠・花籠持・御鉾・鉾持・獅子頭・獅子頭持・御輿太鼓・太鼓持・太鼓打・金弊・金弊持・白弊・白弊持・立札・立札持・大榊・大榊持・賽銭箱・賽銭箱持・杓ふり・宝箱・宝箱持・鳳輦神輿・神主・役員とそれぞれの衣装をつけた行列が延々と続きます。
途中、太鼓台6台や子ども御輿が合流し、宇太水分神社境内になだれ込み、祭りは最高潮に達します。
社格等
『延喜式神名帳』(式内社)
畿内:658座(大231座・小427座)
大和国:286座 大128座(並月次新嘗・就中31座預相嘗祭)・小158座(並官幣)
宇陀郡(ウタ):17座(大1座・小16座)
式内社
近代社格制度 旧県社
創建 不詳
本殿様式 隅木入春日造朱塗桧皮葺
境内摂末社(祭神)
摂社
春日神社 天児屋根命 (あめのこやねのみこと)
宗像神社 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)
末社
恵比須神社 蛭子之大神(ひるこのおおかみ)
金刀比羅神社 大物主命(おおものぬしのみこと)
祖霊殿
文化財
国宝 本殿3棟
同形の3棟が並ぶ。第一殿の棟木に元応2年(1320年)の墨書があり、他の2棟も同時の建立と推定される。3棟とも春日造で、隅木入春日造で建立年代の明らかなものとしては最古のものである。
重要文化財 摂社 春日神社本殿、宗像神社本殿
一口メモ
【暫定ページ】墨坂神社で日没となり、暗いがせっかくなので当社まで足をのばし今回の大和路で最後の社になってしまった。おまけにデジカメのバッテーリーが切れたのでスマホでと、、、そのバッテリーもない。暫定としてまた後日に残します。
歴史・由緒等
第十代崇神天皇7年2月
(古事記の注釈によると紀元前90年ごろ)、崇神天皇の勅命により祀られたと伝えられている。大和朝廷が飛鳥に置かれたころ、大和の国の東西南北(宇太、葛城、吉野、都祁)に水分(みくまり)神社が祀られた。
延長5年(西暦927年) 大和四水分が大社に列せられ、祈年祭、新嘗祭、月次祭の案上官幣に預かる。
元応2年(西暦1320年) 本殿の三棟が建設される。(現 国宝)
室町時代(年代不詳) 春日社と興福寺の荘園であった縁で、摂社春日神社が春日社より勘請されて祀られる。室町時代中期に摂社(境内社)の春日神社の社殿が建造される。(現重要文化財)
室町時代末期(年代不詳) 摂社(境内社)の宗像神社の社殿が建造される。(現重要文化財)
永禄元年(西暦1558年)4月 郡司により、第二殿の大規模な修理が行われ、これ以降、各社殿の上部に彩色が施された。
永禄元年(西暦1714年)正月、宝暦12年(西暦1762年)6月、文政2年(西暦1822年)、文政5年(西暦1825年) 社殿の修理が行われたことが確認されている。
延宝2年(西暦1674年)8月 奉行織田伊豆守家老により修理が行われた。
大正10年(西暦1921年)2月から7月 社殿の修理が行われる。
昭和29年(西暦1954年)3月20日 本殿の三棟が国宝、摂社(春日神社、宗像神社)は重要文化財の指定を受ける(文化財保護法)
平成15年(西暦2003年) 平成の大造営竣工。本殿保存修理、拝殿屋根葺き替え、社務所新築などを実施。4月に奉祝祭を行う。
『神社公式サイト』 http://www1.odn.ne.jp/udanomikumari/index.htm
境内・社叢
地名・地誌
地 図
交通アクセス・周辺情報
(公共)近鉄大阪線 榛原駅下車。
奈良交通バス 10番、11番 で 古市場水分神社前(岩崎東口の次です。) 下車、徒歩5分
(車)大阪・名古屋方面から:国道369号線、市道を経由し、県道31号線(菟田野)へ菟田野・東吉野方面へ南進。国道166号に入りすぐ。(案内板有り)
桜井方面から:国道165号線から国道166号線に入り、大宇陀を経由して菟田野へ(案内板有り)
吉野方面から:国道370号線から国道166号線に入り、大宇陀を経由して菟田野へ(案内板有り)
三重方面から:国道369号線から榛原駅前を経由し県道31号線(菟田野)へ菟田野・東吉野方面へ南進。国道166号に入りすぐ。(案内板有り)
参 考
『宇陀市観光連盟情報サイト』
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