村社 天神社(豊岡市日高町万場)

投稿者: kojiyama 投稿日:

Contents

概 要

社号 村社 天神社
読み:てんじんじゃ
中古天満宮とも的場大明神とも称した
所在地 兵庫県豊岡市日高町万場480
旧地名 但馬国気多郷太多郷
御祭神 菅原道真

社格等

近代社格制度 旧村社
創建     年代不詳
本殿様式

境内摂社(祭神)

五社神社・稲荷神社

一口メモ

万場(まんば)区のスキーゲレンデに近い区の中央部奥に鎮座。

歴史・由緒等

天神社と呼ばれているが、天満宮で祭神はもちろん菅原道真公。

創立年月不詳
中古天満宮とも的場大明神とも称せり。文化年中火災に罹りその後再興せり。
明治3年(1870)天神社と改称し、同6年(1873)10月村社に列せらる。
大正4年(1915)本殿
覆を修築し、同9年(1920)拝殿を新築す。
昭和5年(1930)拝殿の屋根替えを行えり。

-「兵庫県神社庁」-

境内・社叢

  
一の鳥居

  
ニの鳥居                 神橋


秋は落ち葉が美しい(2009.11.26)

  
参道両脇境内社

   
狛犬

  
拝殿・本殿                       拝殿


本殿

   
奥境内社                   大トチノキ

このトチノキは地上1.7mのこぶの上に、幹周り90cmもあるケヤキが着生し見事に成育している、850cmを超える県下3位の太い巨木である。天神社の森には大きなスギが何本もあり、250cmのアオナラガシワ、250cmのメグスリノキ、53cmのサルナシなどの大きくて珍しいものがある。
県指定天然記念物
樹種 トチノキ科・トチノキ属

樹高 35m 幹周 8.5m 樹齢 350年
[但馬情報特急]

地名・地誌

万場(まんば)

『国司文書 但馬故事記』

人皇41代持統天皇三年秋七月、左右の京職および諸の国司に令して的場イクハバを築かしむ。国司務広参 榛原公鹿我麿は、気多郡馬方原に的場を設け、的臣羽知をもって令と為す。的臣羽知はその祖葛城襲津彦命を馬方原に祀り、的場神社と称す。

気多郡太多郷的部(イクハバ)神社

羽知は今の羽尻区。
羽尻区に萬場(的場)神社があり、田ノ口に清瀧神社がある。かつて羽尻は萬場の一部で太多郷、田ノ口は太多郷清瀧(今の栃本)の出村と思われる。湯の原ルートで羽尻から万場へは意外と隣村で近いことが分かる。萬場(的場)神社は気多郡でも古く、的場神社の翌月の閏八月、式内久斗寸兵主神社、式内高負神社、式内売布神社(軍団守護の三神)と戸神社が建てられている。天神社は 延喜3年2月25日(903年)没の菅原道真を祀る天満宮であり、低地から高地へ開けていったとは考えにくいので、的場は今の万場、羽尻は的臣羽知の在所と考えられ、萬場(的場)神社を祀ったのだろう。

地 図

兵庫県豊岡市日高町万場480

交通アクセス・周辺情報

参 考

-「兵庫県神社庁」-
初回 2009年12月1日
再度参拝 2014年9月23日