村社 弥栄神社
Contents
概 要
社 号 弥栄神社
読み やさかじんじゃ
滝田神社 『国司文書 但馬故事記』
所在地 兵庫県美方郡新温泉町対田1009
旧地名 二方郡二方郷滝田村
御祭神 主祭神
配祀神
玉櫛入彦命(事代主命)・滝田彦命 『国司文書 但馬故事記』
御神紋
例祭日 4月14日
社格等
近代社格制度 旧村社
創建 年代不詳
本殿様式
境内摂末社(祭神)
2社
文化財
一口メモ
国道178号線から、何度も対田の前を通っているが始めて集落内に入った。JR山陰本線下の車一台が通れるトンネルをくぐると道はさらに細くなり、左に曲がると鳥居が見えた。横に駐車場がある。何も表示がないが、神社参拝や区の行事用だと思うので停めさせていただく。
延宝元年(1673)本殿を再造し、一部補修されたとしてもそのままであれば、350年近くで古いもの。両部鳥居・社殿など、村社はもちろん式内社でもこれだけ立派なものは少ないと思う。
草が生えたまま放置された感の参道石段や境内。立派さとは対照的でどんな小さな村社でも区で毎月の宮当番とかあるはずだが、たまたまなののだろうか。
歴史・由緒等
創立年月不詳
延宝元年(1673)本殿を再造し、明治6年(1873)10月村社に列せらる。
「兵庫県神社庁」
人皇12代景行天皇2年春3月 高末真澄穂命の子、弥栄滝田彦命を以て、布多県国造(7代)と為す。弥栄滝田彦命は、滝田宮(いまの対田)に在りて国を治む。
弥栄滝田彦命は、
人皇13代成務天皇5年秋8月 出雲国造の同祖、遷狛一奴命の孫、美尼布命を以て、二方国造(8代)と定む。美尼布命は田井宮に在りて国を治む。
『国司文書 但馬故事記』
*1 遷狛一奴命 『旧事本記』に収められている「国造本紀」には、第十代の崇神天皇のときに、アメノホヒの十一世の孫宇賀都久怒を初代出雲の国造に任ずると定めたとしている。鵜濡渟命・宇賀都久野命とも書く。
滝田彦命は布多県国造、弥栄滝田彦命のこと。弥栄は「いやさか」なのか、弥栄滝田で地名なのか分からないが、弥栄神社はここから来ているのではないだろうか。いまの祭神は、京都の八坂神社本社と同じ素盞鳴尊・稲田姫命ではあるが、素盞鳴尊は二方国を開いた大年命・蒼稲魂命の父であり、出雲国の祖神でもあるので二方国(いまの新温泉町)には素盞鳴尊を祀る神社が圧倒的に多い。稲田姫命・保食神を配祀したことから、弥栄を八坂と同一視したのかも知れない。
境内・社叢
両部鳥居 鳥居扁額
狛犬
拝殿・本殿 拝殿
本殿 宇津野神社本殿と似ている
左手境内社
地名・地誌
対田(たいだ)
滝田 『国司文書 但馬故事記』
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