国道9号線から香住町へ通じる県道4号線を北に進む。長須への橋を渡り、最北部に当社の杜が見えるが神社への行き方が分からず、東側の坂に停めた。山間の日没は早く、もう日が暮れかけている。
当社は長須の氏神社で創立年代不詳である。慶長年間(1596~1615)に現在地に移転した。
社名をもと八王子権現と称していたが、明治2年(1869)長須神社と改める。
明治6年(1873)村社に列せられ、昭和21年(1946)宗教法人届出をなし、今日に至る。
「兵庫県神社庁」
人皇59代宇多天皇寛平2年(890)夏5月 正八位上 豊日連高井を以て大領に任ず。高井は伊知井(前大領)の子なり。
兎束臣義麿を以て主政に任じ、十八位下を授け、長巣村主正恵を以て主帳に任じ、大初位下を授く。長巣村主正恵はその祖天事代主命を長巣丘に祀る。
『国司文書・但馬故事記』