河内国一宮 名神大 枚岡神社
Contents
概 要
社 号 河内国一宮 枚岡神社
読み:ひらおかじんじゃ
延喜式神名帳 式内社 河内国河内郡 枚岡神社四座 (並名神大 月次相嘗新嘗)
所在地 大阪府東大阪市出雲井町7-16
旧地名 河内国河内郡
御祭神
第一殿:天児屋根命(あめのこやねのみこと)
第二殿:比売御神(ひめみかみ) ー天児屋根大神の后神
第三殿:経津主命(ふつぬしのみこと)
第四殿:武甕槌命(たけみかづちのみこと)
例祭日 例祭 2月1日
社格等
『延喜式神名帳』(式内社)
畿内:658座(大231座・小427座)
河内国:113座 大23座(並月次新甞。就中八座預相甞。)小90座(並官幣)
河内郡[カハチ(カムチ)]:10座 大4座 小6座
式内社(名神大)
中世社格制度 河内国一宮
近代社格制度 旧官幣大社
社格制度廃止後 別表神社
創建 神武天皇紀元前3年
本殿様式 春日造
神紋 春日大社と同じ「下がり藤」
境内摂末社(祭神)
摂社・若宮社 末社・天神地祇社
一口メモ
奈良市に2日講義を受ける際に、大和国式内社めぐりの前に、この機会に前々からたずねてみたい神社が、神武東征に登場する河内国の饒速日命ゆかりの石切劔箭神社と交野市の磐船神社である。また、石切劔箭神社にすぐ近い河内国一宮 枚岡神社をはずせない。しかし、中国自動車道から名神・阪神高速が分岐する吹田から東大阪ランプ付近はややこしい。1年半あまり仕事で上六に住んでいたのだが、久しぶりなので法円坂に降りてしまい、時間をとられた。近鉄枚岡駅の狭い旧道に神社駐車場がある。
歴史・由緒等
式内社(名神大社)、河内国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
創祀
枚岡神社の創祀は、皇紀前まで遡り、初代天皇の神武天皇が大和の地で即位される3年前と伝えられています。
神武御東征の砌、神武天皇の勅命を奉じて、天種子命(あめのたねこのみこと)が平国(くにむけ)(国土平定)を祈願するため天児屋根命・比売御神の二神を、霊地神津嶽(かみつだけ)に一大磐境を設け祀られたのが枚岡神社の創祀とされています。由緒
枚岡神社は、永く神津嶽にお祀りされましたが、孝徳天皇の白雉元年(はくちがんねん)(650年)9月16日に、平岡連らにより山麓の現地へ奉遷されたと伝えられています。神護景雲(じんごけいうん)2年(768年)に、天児屋根命・比売御神の二神が春日山本宮の峰に影向せられ、春日神社に祀られました。このことから当社が「元春日(もとかすが)」とよばれる由縁であります。
その後、宝亀(ほうき)9年(778年)春日神社より、武甕槌命・斎主命の二神を春日神社より迎え配祀し四殿となりました。
大同元年(806年)には60戸の封戸を充てられ、貞観元年(856年)天児屋根命の神階は正一位の極位を授かり、延喜式神名帳では名神大社に列せられました。その後勅使参向のもとお祭りが行われ、又随時、祈雨、祈病平癒の奉幣に預かる等優遇を受け、寛治5年に堀河天皇が参拝されるなど、勅旨により創始されたことにより朝廷から特別な尊崇をうけたことがうかがわれます。神護景雲2年(768年)、奈良の春日大社に祭神二柱を分祀し、元春日社とされる。宝亀9年(778年)には春日大社から武甕槌命と斎主命の二神の分霊を奉斎した。『延喜式神名帳』では名神大社に列し、中世には河内国一宮とされた。る宗源者なり」と記され、古代の河内大国に根拠をもち、大和朝廷の祭祀をつかさどった中臣氏の祖神で、比売御神(ひめみかみ)はその后神です。
経津主命(ふつぬしのみこと)・武甕槌命(たけみかづちのみこと)は、香取・鹿島の神で、ともに中臣氏との縁深い神として知られています。神武御東征(じんむごとうせい)
神武天皇(神倭伊波禮毘古命:かむやまといはれびこのみこと)は、日本の国を治めるため、九州の日向高千穂から東に向かわれ、地方を治めながら日本の最中大和の国、畝傍山の橿原の地でご即位されたと日本書記に記されています。これを神武御東征といいます。浪速(今の大阪湾、当時の湾はかなりいりくんでいたと伝わる)に上陸され、生駒の山を越えて大和の国へ進もうとされたが、生駒の豪族であったナガスネヒコの大軍がこれを阻止しようと戦がおこってしまいます。思うように進むことができないばかりか、兄である五瀬命(いつせのみこと)が流れ矢によって負傷してしまうなど、かなりの痛手を負い、ここに神武天皇は、神のお告げによって「天照大御神の子孫でありながら、日に向かって敵を討つことは神の道に逆らうものである」と悟られ、天神地祇を祀った後、皇軍を還して和歌山紀州路から吉野を通り、日を背にむけて大和へ進むことを決意されます。
この時に、天児屋根命・比売御神の二柱の神を霊地神津嶽にお祀りし、国土の平定を祈願され、その後、熊野を経て大和橿原の地に即位されます。『神社公式サイト』 枚岡神社
境内・社叢
一の鳥居 社頭
社号標 二の鳥居
手水 注連柱・参道石段
参道石段 拝殿
拝殿 拝殿扁額
本殿
(本殿右手) 遥拝所 摂社・若宮社
末社・天神地祇社
地名・地誌
地 図
交通アクセス・周辺情報
近鉄奈良線 枚岡駅 (駅の東側からすぐ)
ホームページ 『神社公式サイト』 枚岡神社
参 考
『神社公式サイト』、「延喜式神社の調査」さん、ウィキペディア
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