皇大神宮(伊勢神宮内宮)別宮 瀧原宮

投稿者: kojiyama 投稿日:

Contents

概 要

社 号 瀧原宮

皇大神宮(伊勢神宮内宮)別宮

延喜式神名帳 式内社(大 月次新嘗) 伊勢国度會郡 瀧原宮
読み:たきはらのみや

所在地 三重県度会郡大紀町滝原872
旧地名 伊勢国度會郡
御祭神瀧原宮 天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)
例祭日 10月23日 神嘗祭(かんなめさい)

皇大神宮に準じた祭事が行なわれ、祈年、月次、神嘗、新嘗の諸祭には皇室からの幣帛(へいはく)がある。

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』 式内社(大 月次新甞)
東海道 式内社731座 大52(うち預月次新嘗19)・小679
伊勢国 式内社253座 大18座・小235座
度會郡(ワタラヒ) 58座 大14座 小44座

創建     804年以前
本殿様式   神明造

境内摂末社(祭神)

皇大神宮(伊勢神宮内宮)別宮 瀧原竝宮(たきはらのならびのみや)
読み:たきはらならびのみや
祭神:天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)
瀧原宮所管社
若宮(わかみや)神社 祭神:若宮神
長由介(ながゆけ)神社 祭神:長由介神
川島(かわしま)神社(長由介神社御同座) 祭神:川島神

一口メモ

伊勢神宮から国道42号線を西南へ。伊雑宮から一般道路を走ったので、ずいぶん遠かった。
杉の巨木と参道が続きとても印象的。
1959年(昭和34年)の伊勢湾台風で外宮内宮の本宮は多くの神宮杉(宮域の杉巨木)を失ったが、瀧原宮では被害が小さかったためだそうだ。

歴史・由緒等

瀧原宮、瀧原竝宮はともに皇大神宮(内宮)別宮で、昔から「大神の遙宮(とおのみや)」といわれている。伊勢神宮のある伊勢市の西部を流れる宮川をさかのぼる約40km上流の、その支流大内山川が深い渓谷をなして流れる山間にある。

「瀧原」という名は、大小たくさんの滝があるところから出た名で、その昔、西国三十三所の巡礼を志した人々が、まず伊勢の大神宮にお詣りしてから、熊野の第一番札所(青岸渡寺と那智大社)を目ざして歩みを運んだ熊野街道は、現在、国道42号線となり、当宮の前を通っている。ここから荷坂峠を越して黒潮洗う紀伊の海岸に出て、南紀への旅を快適にしている。

宮域には瀧原宮(たきはらのみや)と瀧原竝宮(たきはらならびのみや)の2つの別宮のほか、瀧原宮所管社が3社がある。所管社の若宮(わかみや)神社には神体を入れる御船代を納める御船倉(みふなぐら)が併設されているが、御船倉を持つ別宮は瀧原宮のみである。

ご鎮座の由来と沿革

第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が、御杖代(みつえしろ=御使い)として天照坐皇大御神を奉戴して、宮川下流の磯宮(いそのみや)をお発ちになり、上流の方にご鎮座の地を求めてお進みになると、砂をも流す急流の瀬があり困っておられたので、真奈胡神(まなごのかみ)がお出迎えをしてお渡し申し上げた。そこで命はそのところに真奈胡神をまつる御瀬社(みせのやしろ)をお定めになったのが、今の皇大神宮摂社、多岐原(たきはら)神社です。瀧原宮の下流約6km、大宮町三瀬川の宮川に臨む断崖の上に鎮座されています。近年までここに熊野街道の「三瀬の渡し」がありました。

倭姫命はさらに真奈胡神の案内でお進みになると、「大河の瀧原の国」という美わしい土地があったので、この地に草木を刈り払って新宮を建てられたのが、瀧原宮の起源です。そののち皇大御神のご神意によって、再び伊勢の方へ向われたので、瀧原にご滞留の期間はさほど長くなかったと思われます。このご由緒によってご遷幸後もかわることなく、皇大御神を奉斎して今日に至っています。
なお、両宮とも皇大御神の御魂を奉斎しているのは、皇大神宮に皇大御神を奉祀し、同別宮荒祭宮に皇大神宮の荒御魂を奉斎する姿の古い形と考えられます。

ー『神社公式サイト』ー

天照大神を過去に祀っていた場所を元伊勢と呼ぶが、別宮とされたのは瀧原宮だけである。別宮とされた理由は不明であるが、ヤマト王権が勢力を南下させるにあたり重視した説などがある。
804年(延暦23年)の皇太神宮儀式帳及び927年(延長5年)の延喜太神宮式には、天照大神の遙宮(とおのみや)と記述されており、それ以前からあったと考えられている。皇太神宮儀式帳では瀧原宮1院1号で、延喜太神宮式では別号とされているため、創建当初は瀧原竝宮は瀧原宮に含まれ、804年から927年の間に独立したと考えられている。(ウィキペディア)

境内・社叢

  
国道42号線沿い駐車場に大鳥居            神明鳥居


社頭案内板

  
参道                        神橋


手水

  
神宮杉(宮域の杉巨木)


(左)瀧原竝宮 (右)瀧原宮

  
瀧原竝宮                      瀧原宮

両別宮ともに天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)。瀧原宮はその和御魂(にぎみたま)、瀧原竝宮は荒御魂(あらみたま)が祀られるとされる。

  


瀧原宮の右 若宮神社 左が御船倉(みふなぐら)  瀧原宮を向いて若宮神社の手前に長由介神社 川島神社(社殿はなく長由介神社に御同座)

地名・地誌

地 図

交通アクセス・周辺情報

鉄道:JR紀勢本線滝原駅から約1.5km(徒歩15分)
バス:三重交通の南紀特急バス(三重急行と共同運行)又は三交南紀交通の名古屋南紀高速バスで滝原宮前バス停
自動車:紀勢自動車道大宮大台インターチェンジから国道42号を約3km
駐車場:隣接する道の駅奥伊勢木つつ木館に大駐車場があるほか、神社の社頭にも駐車場がある。

参 考


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