石宝殿(廣田神社境外末社六甲山神社)
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概 要
社 号 石宝殿
廣田神社境外末社六甲山神社
読み:むこやまじんじゃ
別名:白山の宮(しらやまのみや)・石宝殿
所在地 兵庫県西宮市山口町船坂
旧地名 摂津国武庫郡
御祭神
菊理媛命(くくりひめのみこと)=白山比咩神(しらやまひめのかみ)と同一神とされる。
例祭日
菊理姫祭:9月9日
閉山祭:11月下旬
社格等
式外社
創建 慶長18年(1613年)
本殿様式 石造流造
境内摂末社(祭神)
一口メモ
有馬温泉の名神大温泉神社から芦有ドライブウェイで。曲がりくねった道は日曜の早い時間帯ということもあるのだろう。対向車も少ない。宝殿料金所でゲートの人が石宝殿を知らなかった。「そんな神社があるんですか?」もう一人のやや年配の係員の方はありますよと答えてくれた。六甲山系の尾根伝いにしばらく走ると、左手にそれらしき鳥居が見えた。ほとんど932mの六甲山頂上に近いところにある。鳥居をくぐり急な坂道を少し登ると駐車場がある。
歴史・由緒等
石の宝殿は石扉の刻銘から慶長18年(1613年)に南麓に鎮座する越木岩神社の氏子らが建立したことが判明していて、建立年の刻まれた石祠としては県下では2番目に古い。
古来より雨乞いの場として利用され、日照りが続くと山麓の村々の農民が般若心経と雨乞いの呪文を唱えた。石の宝殿は船坂川、仁川、芦屋川、住吉川などの分水嶺上にあり、神戸市東灘区から西宮、宝塚、さらに北神地区の唐櫃(神戸市北区)に至るまでの地域はもとより、摂津国外からも雨乞いに来たと古文書にはある。
東灘の小路村では旱魃の夏に村人がここに一晩こもって般若心経と雨乞いの呪文を唱えたが、夜が明けても雨が降らなかったために、沢蟹を捕まえて来て宝殿に投げつけて帰ったところ神の怒りで雨が降ったという。隣の田辺村では参籠をしても降雨がないと雨蛙を2匹石祠に擦り潰して帰ったと伝えられる。
現在でも水不足の折には周辺各市の水道関係者が、ここで行者に雨乞いの祈祷を頼む。また、祠脇の縁起書には「水商売繁盛の神」と説かれている。
-『神社公式サイト』より-
境内・社叢
鳥居
白山権現 境内
正面鳥居 注連柱
拝殿 拝殿扁額
狛犬
本殿 石宝殿
地名・地誌
六甲山
現在はろっこうさんと読むのが一般的だが、六甲山神社をむこやまじんじゃと読む所からも武庫郡の山というのが元の読み方だと思う。
六甲山(ろっこうさん)は、標高932m。兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北にかけて位置する山塊。瀬戸内海国立公園の区域に指定されており、また日本三百名山、ふるさと兵庫50山の一つである。
一般に「六甲山」は大小の山を含む六甲山系全域(狭義には中央部から東部)を指し、最高峰は特に六甲(山)最高峰と称される。山域は神戸市の他、芦屋市、西宮市、宝塚市に属す。
地 図
交通アクセス・周辺情報
芦有ドライブウェイ宝殿料金所から、又は中国自動車道宝塚ICから県道16号線。神戸市内からは灘区鶴甲から裏六甲ドライブウェイ。
参 考
阜嵐健『延喜式神社の調査』さん、他
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