旧官幣中社 名神大 貴布祢神社 本宮

投稿者: kojiyama 投稿日:

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概 要

社 号 貴布祢神社総本宮 貴船神社

式内社名神大 山城国愛宕郡 貴布祢神社
読み: 古 キフネ 現 きふね
所在地 京都市左京区鞍馬貴船町180
旧地名 山城国愛宕郡
御祭神 高靇神(たかおかみのかみ) 闇靇神(くらおかみのかみ) 罔象女神(みつはのめのかみ)
例祭日 6月1日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』
畿内:658座(大231座・小427座)
山城国 式内社122座 大53座(並月次新嘗・就中11座預相嘗祭)・小69座(並官幣)
愛宕郡(オタキ) 21座(大8座・小13座)
式内社 山城国愛宕郡 貴布禰神社(名神大 月次/新嘗)

中世社格制度  二十二社(下八社)
近代社格制度  旧官幣中社
社格制度廃止後(現在) 別表神社

創建     不詳
本殿様式   三間社流造檜皮葺

境内摂社(祭神)

本宮内末社
白髭社 猿田彦命
牛一社 木花開耶姫命
川尾社 罔象女命
鈴鹿社 大比古命
祖霊社 氏子の祖霊

一口メモ

京北町の山国神社と道相神社をお参りしたついでに、無謀にも酷道というにふさわしい国道477号線を貴船街道へ。折しも22日(大暑)日曜日であり、有名な「貴船の川床」が最盛期であるのを予想していなかった。混雑していて駐車場も満杯で停滞に巻き込まれた。また次回に譲り、上賀茂神社、松尾大社などをまわって、亀岡市へ戻ることにした。

三社詣でといって、本宮にお参りしたあと、奥宮へ、その帰りに結社へお参りするのが古くからの習わしです。
本社と中宮、そして奥宮で構成されており、本社から奥宮までは歩いて10分。

2012年7月25日

市街から離れているが、式内社(名神大)であり、どうしても参拝しない訳にいかない有名神社。2013年6月2日、ようやく参拝。川向かいに有料駐車場があるが、下の駐車場へ停めたのでかなりの距離。

歴史・由緒等

全国に約450社ある貴船神社の総本社。地域名の貴船「きぶね」とは違い、水の神様であることから濁らず「きふね」という。
社殿は本宮・結社(中宮)・奥宮の3箇所に分かれて建っている。

本宮

本宮は高龗神を祭神とする。本殿・拝殿は2007年に改築されたばかりである。社務所等は本宮境内にある。

結社(中宮)     (別記)

結社(ゆいのやしろ)は、本宮と奥宮の中間、本宮から上流側300メートルの場所にある。その立地から中宮(なかみや)とも呼ばれている。
磐長姫命を祭神とし、縁結びの神として信仰される。磐長姫命が縁結びの神とされることになった理由として次のような伝承がある。天孫瓊瓊杵尊が磐長姫命の妹の木花開耶姫と結婚しようとしたとき、姉妹の父の大山祇命は、磐長姫命も共に奉った。しかし、瓊瓊杵尊は木花開耶姫とだけ結婚したので、磐長姫命はそれを恥じ、「縁結びの神として良縁を授けん」と言って当地に鎮まったという。
以前は、境内の細長い草の葉を結び合わせて縁結びを願っていたが、現在は植物保護のため本宮で授与される「結び文」に願文を書いて指定場所に結ぶことになっている。境内には、「磐長姫命の御料船」として平成8年に奉納された船形の自然石「天の磐船」が置かれている。また、後述の和泉式部の歌碑がある。

奥宮     (別記)

奥宮は本宮の上流側700メートルの場所にあり、以前はここが本宮であった。闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神とするが、高龗神と同じ神であるとされている。
本宮は高おかみ※神、奥宮は闇おかみ※神(くらおかみのかみ)が祀られているとも伝えられていますが、社記には「呼び名は違っても同じ神なり」と記されています。
水を司る神様。降雨、止雨を司り、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司る神様。水は万物の命の源であり、水がなければあらゆる生物は命を維持することができません。
片時もおろそかにすることができない大切な水を供給する水源の神さまです。

※高おかみの神の「おかみ」という漢字は、。[Unicode:9F97] (雨かんむりに口を三つ、その下に龍)『貴船神社公式サイト』

貴布総本宮貴船神社略記

御鎮座 鴨川の上流、貴船鞍馬の山峡幽邃の地に鎮ります。神代の昔貴船山に御降臨 、御社殿創建の年代不祥ながら、社記に凡そ1500年前とあり、第四十代天武天皇 の白鳳6年(凡そ1300余年前)御社殿造替えが行われている。日本後記に、藤原 伊勢人が東寺造営の任に当った時、霊夢に貴船大明神あらわれて、鞍馬寺建立の御託 宣ありと記されている。第七十代後冷泉天皇永承元年七月水害、天喜三年四月(凡1 000年前)現在地に奉遷し、元の処は奥宮として奉斎す。 御社格 第五十二代嵯 峨天皇弘仁9年大社に宣せられる。延喜の制には名神大社に列し、四度の官幣に預り 、二十二社(皇室が特別大切にされた神社)に列す。祈雨八十五座の一として、奉幣 には別に祈雨に黒馬、祈晴に白馬を添えられた。 御神階 弘仁9年従五位下に叙せ られ、霊験著しく漸次進めて、崇徳天皇保延6年には正一位に昇叙せられる。 貴船 信仰 水の霊威は実に広大にして、計り知れない。万物水霊を蒙らぬはない。平安朝 時代からの朝野の尊崇極めて厚く、日照り、長雨、国家有事の際には必ず勅使(天皇 のお使い)を派遣せられ祈念が捧げられた。尊貴の崇敬は全国一般にも及び、殊に治 水関係者、農家、醸造家、染織家、航海者、料理飲食業、製菓業、浴場業、その他水 商売の人々は厚い畏敬の念を以て信仰を捧げている。当社より御分霊を戴いておまつ りしている御分社は全国府県に御鎮座、約五百社を数える。

境内・社叢

  
一の鳥居                      社号標

  
参道石段 参道の両側には朱塗りの「灯籠」がビッシリと立てられており、貴船神社の写真ではこの構図が必ずといっていいほど出てくる有名な光景

  
神水                        拝殿

  
拝殿・本殿

地名・地誌

地 図

交通アクセス・周辺情報

叡山電車 貴船口下車 徒歩30分
京都バス 貴船下車 徒歩5分
駐車場情報 自家用車25台分 500円(2時間)

マイカーで参拝するのではなく、京阪出町柳から叡電で貴船口下車~本宮まで 徒歩片道約25分(2.1km)
本宮~奥宮まで 徒歩片道約15分(700m)
本宮~結社まで 徒歩片道約8分(300m)

ホームページ

『貴船神社公式サイト』

参 考

『神社公式サイト』、『延喜式の調査』さん

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