式内 石部神社(豊岡市)
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概 要
社 号 石部神社
式内社 但馬国出石郡 石部神社
読み:古 イソヘ、現 いそべ
通称:おいそべさん
所在地 兵庫県豊岡市出石町下谷62
旧地名 但馬国出石郡出石郷
御祭神
主祭神 天日方奇日方命(アマノヒカタクシヒカタノミコト)
配祀神 大山積神(オオヤマツミ)・大己貴神(オオナムチ)・大物主神(オオモノヌシ)・事代主命(コトシロヌシ)
健御名方命(タケミカタ)・高彦根命(タカヒコネ)・瀧津彦命(タキツヒコ)
『国司文書 但馬神社系譜伝』 石部臣命
例祭日
出石だんじり祭り – 10月中旬。諸杉神社と伊福部神社と石部神社の祭り。約20台のだんじりが参加し、出石城大手前でぶつけ合う喧嘩祭りである。
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
出石郡(イツシ・いずし):23座(大9座・小14座)
式内社
社格制度廃止後 旧郷社
創建 年代不詳
本殿様式 流造銅板葺
境内摂社(祭神)
皇大神宮・天満神社
文化財
本殿 – 二間社流造銅板葺、拝殿 – 瓦葺入母屋造、1934年建立、一瀬粂吉の寄進
一口メモ
出石城から東へ出石高校や加藤弘之生家の前を過ぎる北側に境内があります。
境内入口の右には「式内 石部神社」、左に「皇大神宮」と刻まれた社号標が建っている。
歴史・由緒等
由 緒
創立年不詳。延喜式神名帳に登載される。
天明年中(1781~1788)、谷山で大火が発生した際、時の城主仙石公が出馬され、当社頭で消火の指揮をとられたということである。火は折からの烈風に煽られて燃え拡がったところ、いかなる御神威か、社殿屋上より大雨が降り注ぎあたり一帯の火は消滅したと伝えられる。
現在の神殿は、昭和9年(1934)、一瀬粂吉氏により建立。
境内には県内でも数少ない神木「幸の大けや木」がある「ひょうごの巨樹・巨木100選」のうち、毎年5月4日「けや木祭」を行う・
大祭には御神輿が氏子中を回る。
-「兵庫県神社庁」-
『国司文書 但馬神社系譜伝』
人皇二十一代雄略天皇の二年秋八月、出石郡司埴野命これを祀る。
石部臣系譜
須賀諸男命-須義芳男命-日足命-石部臣命
創建年は不詳。平安時代以前に坪井村から現在地に遷座されたと伝わる出石の産土大神(氏神)である。
石部神社は、御祭神を「天日方奇日方命」と申して 延喜式神名帳(一、一〇〇年前)に記載されている由緒の ある神社です。
神前には、ご神木の大ケヤキがそびえています。
この木の樹齢は一千年といわれ、幹の周囲は八メー トル、高さ三十メートルあります。
長年の風雪に堪えて幹には苔を帯びています。
「健康長寿」「幸福安全」を願って、昔から「幸の大ケ ヤキ」と呼ばれています。
境内には「皇大神宮」と「天満宮」がまつってあります。
校補但馬考に「磯部 延喜式に石部神社とあるこれなり、俗に三本木と伝、天日槍の御子孫なり。」
境内・社叢
社号標
拝殿
拝殿扁額
左摂社 皇大神宮 御神木の大ケヤキ
地名・地誌
地 図
交通アクセス
公共:全但バス出石終点より東600m、車:出石高等学校東へすぐ隣り
周辺情報
出石城址、有子山稲荷神社、諸杉神社、初代東大総長 加藤弘之博士生家
参 考
「兵庫県神社庁」、「延喜式神社の調査」さん、他
但馬の神社と歴史三部作