式内 兵主神社 (豊岡市赤石)
Contents
概 要
社 号 式内社 兵主神社
読み:古 ヒャウズ、現 ひょうず
所在地 兵庫県豊岡市赤石字下谷1861
旧地名 城崎郡田結郷楯野村(元田鶴野村・現赤石)
御祭神
速須佐之男命(すさのおのみこと)
『国司文書 但馬故事記』素戔嗚神(すさのおのかみ)
例祭日 10月15日
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
城崎郡(キノサキ):21座(大1座・小20座)
近代社格制度 旧村社
創建 白鳳12年(684)閏4月
本殿様式 春日造
境内摂社(祭神)
一口メモ
玄武洞に近い赤石集落の入口に大きな鳥居がある。奥の道まで2回チャレンジしたが、当時は柵がしてあるので入ってはいけないと思い、行っていなかった。3度めに柵がしてある神社を多く経験して参拝する要領が分かったので、ようやく但馬式内社131座 大18 小113の最後を飾ることにw(建屋の楯縫神社古社地を除いて)
歴史・由緒等
武内兵主神社
由 緒
創祀年代は不詳ではあるが、白鳳12年、韓国連久々比が兵庫(兵馬や武器の庫)の守護として赤石の丘に祀ったと云われている。
-「兵庫県神社庁」-
兵庫県神社庁には、武内兵主神社と記されている。しかし、武内(タケウチ)は、地名その他をみても不明なので、式内の誤記だろう。
『国司文書 但馬故事記』
境内・社叢
鳥居 社号標
二の鳥居・三の鳥居
三の鳥居 社へ
狛犬 狛犬の下に大きめのサワ蟹が2匹いた。水や自然が残っている。
本殿覆屋
本殿扁額 境内から参道を見下ろす
参道左に境内社
地名・地誌
『国司文書別記 城崎郡名記抄』
黄沼前郷(古語は杵努佐伎、今は城崎郷)
黄沼前郷は古の黄沼海(キヌマウミ)なり。この故に名づく。昔は上(かみ)、塩津大磯より、下(しも)、三島に至るの間一帯の入江なり。これを黄沼海という。黄沼は泥の水湛*なり。故に?沼というなり。(*湛水は水をたたえること。つまり沼地。)
黄沼前島は、黄沼島・赤石島・鴨居島・結浦島・鳥島・三島・小島・小江・渚浦・干磯・打水浦・大渓島・茂々島・戸浦など、その中にあり。
天火明命(あめのほあかりのみこと)開闢(かいびゃく)の時、すでに所々干潟を生じ、浜をなす。あるいは地震・山崩れにて島湧き出で、草木青々の萠(きざ)しを含む。天火明命 黄沼前を開き、墾田となす。
故に天火明命 黄沼前島に鎮座す。小田井県神これなり。
降りて、稲年饒穂命(いきしにぎほのみこと)・味饒田命(うましにぎたのみこと)・佐努命(さぬのみこと)あいついで西岸を開く。与佐伎命は、浮橋をもって東岸に渡り、鶴居岳を開き、墾田となす。故に世開神という。
鶴居岳は、また鵠鳴山*と名づく。鴻鳴き集まる故の名なり。黄沼崎島はいわゆる豊岡原なり。(*鵠 くぐい。白鳥の古語)
地 図
交通アクセス・周辺情報
国天然記念物 玄武洞
1件のコメント