式内 売太神社
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概 要
社 号 売太神社
式内社 大和国添上郡 賣太神社
読み:古 ヒメタ、現 めたじんじゃ
江戸時代までは「三社明神」
1874年(明治7年)に「十三社明神」となり、1891年(明治24年)に「賣田神社」、1942年(昭和17年)に現在の「賣太神社」に改称した。
所在地 奈良県大和郡山市稗田町319
旧地名 大和国添上郡
御祭神
主祭神 稗田阿礼命(ひえだのあれ のみこと)
配祀神 猿田彦命 天鈿女命
例祭日 阿礼祭 8月16日
社格等
『延喜式神名帳』(式内社)
畿内:658座(大231座・小427座)
大和国:286座
大128座(並月次新嘗・就中31座預相嘗祭)・小158座(並官幣)
添上郡(そえがみ):37座(大9座・小28座)
近代社格制度 旧県社
創建
本殿様式 春日造
境内摂末社(祭神)
春日神社 嚴島神社 八柱神社
一口メモ
日本史で習った『古事記』の稗田阿礼の稗田は当地である。奈良は日本史で習った人名ゆかりの地が目白押しだ。その地を訪ねることは当たり前だが感動するものだ。神社は奈良を南北につなぐ大動脈24号線バイパスからすぐ入ったところにある。
歴史・由緒等
稗田阿礼を祭神とする。天武天皇の勅命で稗田阿礼が『帝紀』『旧辞』を語り、これを太安万呂が記録したものが、わが国最古の歴史書『古事記』。阿礼は抜群の記憶力で昔話を暗誦したことから、現在は学問の神様として信仰を集めている。神社のある稗田は環濠集落で有名。
-「大和路アーカイブ 奈良県観光情報」よりー
古事記編纂に携わった稗田阿礼を主斎神(主祭神)、天鈿女命、猿田彦命を副斎神(配祀神)として祀る。
稗田阿礼命は学問の神、物語の神。天鈿女命は芸能の始祖神。猿田彦命は土地・方位の神であり、天鈿女命の夫神である。稗田阿礼は猿女君稗田氏の出で、天鈿女命は猿女君の祖神・氏神である。
中世には「祭神不詳」とされていた。
2012年(平成24年)4月30日には、古事記編纂1,300年記念として稗田阿礼奉祝祭が執り行われた。
境内・社叢
鳥居・社号標 手水舎
拝殿 拝殿内から本殿
本殿
境内社 旧本殿は現在の位置より25mほど東北にあり、その石壇だけ残存する
地名・地誌
稗田(ひえだ)
この地は太古より天宇受売命を太祖とする猿女君(さるめのきみ)(稗田氏)が居住していた。この稗田は環濠集落として有名であり、古の大族であった稗田の猿女の君の邸宅の跡と言われる。売太神社はその祖先の廟祠とおもわれる。
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