式内 夜支布山口神社
Contents
概 要
社 号 式内 夜支布山口神社
読み やきふやまぐち
通称 神野宮(こうのみや)
延喜式神名帳 式内社 大和国添上郡 夜支布山口神社(大 月次新嘗)
(境内摂社)立磐神社(式内社 大和国添上郡 天乃石吸神社)
所在地 奈良市大柳生町3089
御祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)
例祭日
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
畿内:658座(大231座・小427座)
大和国:286座
大128座(並月次新嘗・就中31座預相嘗祭)・小158座(並官幣)
添上郡(そえがみ):37座(大9座・小28座)
近代社格制度 旧懸社
創建
本殿様式
境内摂末社(祭神)
摂社 立磐神社(式内社 天乃石吸神社に比定)祭神 天手力男命
末社
祓戸神社(祓戸大神)・戸隠神社(天手力男命)・八幡神社(品陀別命)・住吉神社(住吉三神)・春日神社(天児屋根命)・春日若宮社(天押雲根命)
白山神社(白山比メ命)・宗像神社(市杵島姫命)・津島神社(須佐之男命)・御歳神社(大年神・御年神・若年神)・靖国神社(靖国英霊)など
文化財
立盤神社 国指定重要文化財
大柳生太鼓踊り 県指定無形民俗文化財
一口メモ
奈良市内の用事を済ませ、日没後、宿をとった柳生へ。行楽シーズンの週末で市内のホテルがなかったのと、柳生の式内社を早朝から探索するにはいいので柳生の民宿をとった。通行量の多い国道24号から国道369号で行くはずが、曲がれず、北の山道を通ったので、なかなか着かず。夜明け前に当神社を目指し宿を出発、夜明けに参拝。あいにくの小雨模様。大柳生町の南に独立したこんもりとした小山に鎮座。
大和国には式内山口神社がたくさんある。『延喜式神名帳』大和国には、夜支布・伊古麻・巨勢・鴨・当麻・
大坂・吉野・石村・耳成・都祁の山口神社と長谷・忍坂・飛鳥・畝火の山口坐神社が記載されている。周囲を山に囲まれた大和盆地にある都の守護神として山の口に鎮座させたのだろう。
歴史・由緒等
大柳生の氏神で、祭神も多くの山口神社の例よりみて、本来は大山祇命を祭祀したとすべきであろう。現在の鎭座の地は、山口に該当するとは考えられず、古老の口伝の如く上出の聚落に鎭座し、その後巨石信仰のあつた立磐神社の境内に移建し、式内社としての祭祀を今に伝えたとすべきであろう。
この神社には、一年交代で集落の長老の家に神様の分霊をむかえる「回り神明」と言う、珍しい行事が伝えられており、8月に700年の伝統をもつ大柳生の太鼓踊りが奉納されます。
境内・社叢
奈良県「柳生街道」 社号標
手水舎 鳥居
拝殿 本殿
摂社 立磐神社(式内社 天乃石吸神社に比定)
この地は本来立磐神社の地であったが、後から「山口神社」が当社地に移されて来て、今では「立磐神社」が摂社になっている。摂社立盤神社の本殿は、春日大社の第四殿を、延享四年(1747)に、ここに移したもの。巨大な陽石を神体とし、柳生町の天乃石立神社(あめのいわちじんじゃ)とともに古代の巨石信仰を物語る。
祓戸神社 戸隠神社
靖国神社 八幡神社
春日神社 御年神社
白山神社 奥に宗像神社がある
地名・地誌
柳生(やぎゅう)
『延喜式四時祭』には、当社を養生(やぎふ)山口社、『延喜式神名帳』には、夜支布(やぎふ)山口神社とあり、養生が夜支布へ、そして柳生と書かれるようになったのだろう。
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