由 緒
創立年月不詳
白旗山の東麓にありて赤松則村の崇敬を受け天文年間(1532年~1554)尼子晴久の兵燹に罹りて旧記社殿悉く烏有となる。里人依って一小祠を営み奉祀せし処、慶長5年(1600)池田輝興赤穂郡5万石を領し早魃に際会せしかば富満寺満勝院に祈雨参詣の途当社に参拝し其の式微を嘆き社殿を修め祭資を捧げたり。
天明2年(1782)、安永8年(1779)の旧記に徴するに昔より鞍居12社権現と称し又、単に鞍居神社とも号して神日本磐余彦命に配するに天神7代、地神5代を以てして式内神社の資格あるは明らかなる処なりしに当時の神主隠岐和泉守居宅2回の火災に旧記悉く焼失したり。
茲に於て明治5年(1872)に至り式社を金出地村鞍居神社と相争いそも旧記焼失のため遂に其の志を遂げず。同7年(1874)2月村社に列し同14年(1881)幣殿拝殿を再建せり。
-「兵庫県神社庁」-