縣社・播磨国総社 式内 射楯兵主神社

投稿者: kojiyama 投稿日:

概 要

社号 式内社 播磨国飾磨郡 射楯兵主神社
読み:古 イタテヒヤウズ 現 いだてひょうず
所在地 兵庫県姫路市総社本町190
旧地名 播磨国飾磨郡
御祭神
兵主大神(ひょうずのおかみ)=(大己貴命・オオナムチ)
射楯大神(いたてのおおかみ)=(五十猛命・イソタケル)
例祭日 11月14日 ひめじ祭り

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』
山陽道 式内社140座 大16(うち預月次新嘗4)・小124
播磨国(ハリマ) 式内社50座(大7座・小43座)
飾磨郡(シカマ) 4座(並小)
式内社

中世社格制度  播磨国総社(惣社)
近代社格制度  縣社
社格制度廃止後 別表神社

創建      年代不詳
本殿様式   流造
境内摂社(祭神)
恵美酒社・住吉社
十二社合殿
西播磨総神殿・東播磨総神殿
末社
琴平社・鹿島社・神明社・戸隠社・稲荷社・案内社八幡宮
・粟島社・長壁神社・姫道天神社・祖霊社・鬼石・厳島社

一口メモ

姫路城の東方に再建された総社御門が一際目に入る。御神門は南に面し、国道2号から参道が延びている。

歴史・由緒等

姫路城の中曲輪内に位置するが、『播磨国風土記』より、8世紀以前に飾磨郡因達里(いたてのさと)因達神山(比定地:八丈岩山、姫路市辻井・田寺・新在家)に伊太代神(射楯神)、764年(天平宝字8年)6月11日飾磨郡伊和里水尾山(姫路市山野井町)に兵主神を祭祀。

787年(延暦6年)兵主神を飾磨郡国衙小野江の梛本(姫路市本町、現社殿地の北方約500m)に遷座。『延喜式神名帳』に小社射楯兵主神社とあり、927年(延長5年)までに射楯神が合祀されている。1181年(養和元年)播磨国16郡174座の大小明神社を合祀し、播磨国総社、府中社と称する。
1581年(天正9年)羽柴秀吉が姫路城を築城するに際して現在地に遷座。
1945年(昭和20年)姫路空襲により焼失。戦後まもなくして再建。
2006年11月、西参道に総社御門を再建。

飾磨郡伊和里(姫路市街地周辺)は伊和族(宍粟市一宮町播磨国一宮伊和神社の伊和大神を祀る氏族)の平野部においての拠点であったようで、兵主神は伊和大神であると言われている。出雲系である伊和大神は大己貴神(大国主命)と同一化され、兵主神も大国主命であると言われるようになったと考えられる。

当神社から由緒と御祭神

当社は、総社(そうしゃ)さん、総社の神様と呼ばれていますが、正式な神社名は射楯兵主神社(いたてひょうずじんじゃ)と云い、射楯大神(いたてのおおかみ)と兵主大神(ひょうずのおおかみ)
を御祭神としてお祀りしています。境内には、総社の名の由来になっている播磨国内の大小明神をはじめ、摂末社の神々を合わせ祀っています。

射楯大神神門五十猛命(いたけるのみこと)と称し、素 戔嗚尊(すさのおのみこと)の御子神であられ、檜や楠等の木々を植樹して、日本の国土を緑豊かな国にされた植樹の神様と崇められています。
また、神功皇后(じんぐうこうごう)の新羅遠征の折に、御船の先導をしたという播磨国風土記の故事から、勝利や幸福へ導く道開きの神様としても崇敬されています。

兵主大神

大己貴命(おおなむちのみこと)と称し、大国主命・七福神の大黒様とも呼ばれ、后神や多くの御子神に恵まれたことから縁結びの神様と名高く、福の神として慕われています。
また、農業・工業・商業のあらゆる産業から、医薬、酒造までを生み出して、人々の暮らしを豊かにされた国造りの神様としても崇敬されています。

本殿 東殿-射楯大神 西殿-兵主大神 中央殿-空殿
中央殿が空殿であることや神饌を献ずる際に西殿から行うなどの特色がある。

境内・社叢

  
総社御門

この門はかつて、姫路城の中曲輪の南部に設けられた城郭門のひとつで、総社西門に至るところから「総社門」の名称がつけられた。

大正年間に至って中堀に隣接していた総社門は、近代国家建設に伴う国道開発工事によって鳥居先橋(池田輝政寄進の石橋)及び同門(俗称・不開門)が共に取り壊されてしまった。

現在は道路上にその礎石が残されており、その旧状は明治30年代の改変で分かりにくくなっているが、本来は市民会館南側で中掘(国道2号線)を「土橋」で渡り、歩道付近で「外門」を入ると現存高石垣にぶつかり、西折れして「内門」に入るいわゆる「枡形」構造をしていた。

現在の総社御門は、神社建築の様式にて再建された。幅26㍍、高さ16㍍の国内最大級の楼門であり、1階は御守等の授与所と参拝受付、2階は20年に一度斎行される三ツ山大祭の貴重な資料を見ることができる文化財展示室、三階は神殿・展望室の三層構造になっている。


御神門

  
拝殿                        本殿

海の守り神・漁の守り・商売繁盛の神様・福の神

  
摂社 恵美酒社(蛭児神(えびすのかみ))・住吉社   十二社合殿

十二社

一の宮(兵主神荒魂)・二の宮(射楯神荒玉)・日岡社(天伊佐々比古神)・角社(級長津彦神 級長津姫神)・
手置帆負社・彦狭知社・秋葉社・羽黒社・道祖社・鞍屋社・柿本社・東照宮

  
播磨国総神殿(東播総神殿、西播総神殿)   西播総神殿 東播総神殿
播磨国内神名帳』所載 播磨国16郡174座

摂内社

  
摂社 琴平社 大物主神 「旅行安全」  末社 鹿島社 天照大御神「一願成就 」

  
末社 神明社 天照大御神「起業・創業・五穀豊穣」 末社 戸隠社「武芸上達」

  
末社 案内社八幡宮 「厄除・交通安全」     末社 粟島社「安産・疫病退散」


末社 長壁社 「災厄除け・姫路城守護」

  
その他の末社 姫道天神社・祖霊社・厳島社

  
鬼石

地名・地誌

地 図

交通アクセス・周辺情報

神社公式サイト

http://sohsha.jp/

参 考

『神社公式サイト』

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