村社 天珂森神社(豊岡市日高町山本)

概 要

社 号  天珂森神社
読 み:古 アマガモリ 現 あまがもり
古くは、八上姫神社

所在地 兵庫県豊岡市日高町山本字堂奥269番
旧地名 但馬国気多郡国府郷山本村

御祭神

大山祇命(おおやまつみのみこと) 配祀 ?剣社 武御雷男命

『国司文書 但馬故事記』八上姫命(やかみひめのみこと)
例祭日 10月15日

社格等

『気多郡神社神名帳』記載三ニ社のひとつ
近代社格制度 旧村社

創建  不詳

境内摂社(祭神)

一口メモ

山本法華寺のすぐ北側の丘に鎮座。法華寺のご住職がおられたので、車をお寺の門前駐車場に停めさせていただく。
山本は但馬国分尼寺が置かれ、南隣の水上までが高田郷で、山本は国府(またの名は気多郷)に含まれていた。

歴史・由緒等

伝え云う聖武天皇天平13年(741)に開基せし法華寺(旧地は礎石がある東中学校付近)の附近に鎮座せし神社にして尼ヶ森神社と云いしも、天正年間(1573~1593)兵火に罹る。その後、社殿を再建し代々小出氏の崇敬社として小出吉英、小出五郎兵衛等は当社に田地を寄進し今に其の証書あり。

安政5年(1858)社殿を建替え、翌6年(1859)本殿覆を建替えたり、明治6年(1873)10月村社に列し同32年(1899)今の地に遷座せらる。

-「兵庫県神社庁」-

『国司文書 但馬故事記』第一巻・気多郡故事記巻頭

天照国照天火明命は国造大巳貴命の勅を奉じ、両槻天物部命ナミツキアメノモノノベノミコトの子、佐久津彦命をして佐々原を開かしむ。
佐久津彦命は篠生原に御津井を掘り、水をソソ(注)ぎ、御田を作る。後世その地を名づけて、佐田稲生原と称す。いま佐田伊原と称す。気多郡佐々前邑ササクマムラこれなり。
佐久津彦命は佐久宮に坐(いま)す。(豊岡市日高町佐田)
天火明命の供奉グブの神、天磐船長命アメノイワフネノオサノミコトは磐船宮に坐す。(村社磐舩イワフネ神社:〃道場)
天磐船長命は天磐樟船命アメノイワクスフネノミコトの御子なり。
(中略)
佐久津彦命は佐々前県主アガタヌシなり。

人皇一代神武天皇九年冬十月
佐久津彦命の子、佐久田彦命を以って、佐々前県主と為す。
佐久田彦命は国造大巳貴命を気立ケダツ丘に斎き祀る。これを気立神社と称し祀る。(式内気多神社:豊岡市日高町上郷)
また佐久津彦命を佐久宮に斎き祀る。(式内佐久神社:〃佐田)
御井比咩(姫)命を比遅井ヒジイ丘に斎き祀り(比遅井は霊異井の義)、御井の湧き栄えを祈るなり。(式内御井神社:〃土居)
御井比咩命の祖、稲葉の八上姫は、天珂森アマガモリに坐す。(当、天珂森神社)

『国司文書 但馬故事記』の底本になった「但馬世継記」に、

稲葉(因幡)八上姫命は、御子、御井姫命を、大屋の柊木の下に置きて去る。御井の幸在り。
故、土人(くにびと)之を崇敬して、大屋柊木宮に御井比女命を祀る。(大屋町宮本の式内御井神社)

のちに母の命に従いて、気多の土井の宮に遷り、此の処に鎮座す。
(式内御井神社:気多郡比遅村、今の豊岡市日高町土居)
(土居は古くはヒジイと読む。)

八上姫命は、気多の天珂森の宮に鎮座すと、或いは云う。

『国史文書別記 但馬郷名記抄(第一巻・気多郡郷名記抄)』

天璽国押開豊桜彦天皇(あめしるしくにおしはらきとよさくらひこのすめらみこと)の天平13年、国分尼寺を法華滅罪寺と名づけ、水田一町を施入す。毎月八日必ず最勝王経を転読し、毎月六斎日は、公私とも漁猟を禁じ、尼僧十人が戎羯麿(かいこんま)を誦(ず)す。

境内・社叢

平成27年6月 改修された神社

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参道              鳥居

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改修記念碑                本殿覆屋

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2012-08-13-15.29.03  2012-08-13-15.31.26

本殿左境内社 恵比寿・大黒天神社

法華寺前を右へ進み、石段を登った所に境内社

2012-08-13-15.26.51  2012-08-13-15.27.09

2012-08-13-15.30.33  2012-08-13-15.29.57
境内社 大乗権現社・荒神神社・稲荷神社    多聞天社

平成27年以前の神社

2012-08-13-15.25.45  2012-08-13-15.26.22

2012-08-13-15.27.44  2012-08-13-15.28.34

さらに石段上に、天珂森神社(祭神 大山祇命) 剣社(武御雷男命)

2012-08-13-15.28.46  2012-08-13-15.28.11

社殿(拝殿・本殿覆屋)            棟札に「祭神 大山祇命」

 

地名・地誌

「山本」
『国史文書別記 但馬郷名記抄(第一巻・気多郡郷名記抄)』
国府(またの名は気多郷) 山本
山本はもと八上と名づく。八上姫命鎮座の地なり。八上姫神社と称しまつる。

『諸本集成 倭名類聚抄(和名抄)』外篇 日本地理志料/京都大学文学部国語学国文学研究室/編に、

「気多郡」…因幡にも気多郡有り、遠江に気多郷有り、本郡には大己貴神(オオナムヂ)を祀る気多神社…、高田、日置、高生、気多、狭沼の五郷、多太、三方、楽前、八代、賀陽、伊福の六荘、今の八十村を領し、出石郡出石町に在し気多郡を治める。…

と記し、 「気多(郷)」が四角い枠で囲まれて気多郡のトップに記されている。

「気多」…「原無、今補、按渉郡名及太多ノ郷、致脱簡(1)也、

古者はここは国府で、後に高田郷と云う。

「気多(郷)」…「郷名は現存せず。弘安大田文には、気多ノ上郷、気多ノ下郷、但馬考には今の府中組で、山本、松ノ岡(松岡)、土居、手邊(辺)、国府市場(府市場)、堀、野野荘(野々庄)、池ノ上(池上)、芝(西芝)の九村がその域である。」と記されている。

地 図

兵庫県豊岡市日高町山本269

交通アクセス・周辺情報

参 考

2012年8月15日 投稿
2015年10月23日 写真追加

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