多類神社
概 要
社 号 多類神社
読 み たるいじんじゃ
鳥居扁額に多類大明神
多類神社 『国司文書・但馬故事記』
所在地 兵庫県美方郡新温泉町鐘尾字岡411
旧地名 但馬国二方郡八太郷
御祭神
阿利真命 主政 垂水公澄雄の祖 『国司文書・但馬故事記』
御神紋
例祭日 10月1日
社格等
近代社格制度 無格社
創建 年代不詳
本殿様式
境内摂末社(祭神)
一口メモ
鐘尾の旧道をさがしたが分からず、再度訪れた。それらしき坂の国道に建つ民家の人に尋ねるとこの坂から公民館があってその左の道にあると教えていただいた。帰りは東にUターンすればいいのは分かっていたが、狭い道で折り返しができず、道を西に進み国道へ。以前の旧道の上にかなり手前から登る道がある。かつての旧道は神社に通じる。山陰道だったのだろう。
歴史・由緒等
人皇51代平城天皇大同3年秋8月 垂水公澄雄を以て主政に任じ、大初位下を授く。
垂水公澄雄はその祖、阿利真命を鐘尾山に祀り、多類神社と申しまつる。
境内・社叢
鳥居 鳥居扁額「多類大明神」
大きく立派な手水鉢。水道が引いてある。太いスチールで補強されているので、ひび割れがあったのかも。
拝殿
本殿覆屋
狛犬
石段左手境内社 本殿左手 石が積まれ、踏み石が並べられている 祠があったのかも知れない
神社石段右に立派なお堂
地名・地誌
鐘尾(かねお)
『国司文書別記 但馬郷名記抄』 垂水
垂水(たるみ)が訛って「たるい(多類)」となった
『太田文』(鎌倉後期)では鐘尾とある。
どうして鐘尾になったかわからないが、桧岑が桧尾に変わった例から、鐘尾の尾も岑(峰・峯)の意味だろうとすれば、鐘尾とは寺の鐘が鳴る峰だろう。千原・鐘尾・千谷に寺は現存していない。旧八田村にある寺は、前にある正楽寺と竹田の泰雲寺だ。正楽寺の鐘の音がこの集落の峯にまで聞こえていたのだろうか。また、鎌倉後期には鐘尾に寺院があったかもしれない。多類神社の麓に立派なお堂が残り集落で大切に祀られている。お寺があったのではないかとの雰囲気だ。
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