名神大 梅宮大社

投稿者: kojiyama 投稿日:

概 要

社号 梅宮大社
延喜式神名帳 式内社 山城国葛野郡 梅宮坐神四社(並名神大。月次新甞。)
読み: 古 ウメノミヤニマス、現 うめのみやたいしゃ
所在地 京都市右京区梅津フケノ川町30
旧地名 山城国葛野郡梅津村
御祭神
本殿4柱
酒解神(さかとけのかみ)…大山祇神(オオヤマツミ)の別名 酒造の祖神
酒解子神(さかとけこのかみ) …酒解神の后、木花咲耶姫命
大若子神(おおわくこのかみ) …瓊々杵命
小若子神(こわくこのかみ)…酒解子神と大若子神の子

相殿4柱
嵯峨天皇・橘清友・橘嘉智子・仁明天皇
例祭日 5月3日 神幸祭

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』
畿内:658座(大231座・小427座)
山城国 式内社122座 大53座(並月次新嘗・就中11座預相嘗祭)・小69座(並官幣)
葛野郡(カトノ) 20座(大14座・小6座)
式内社(並名神大)
二十二社(下八社)

近代社格制度 旧官幣中社

御神紋 橘
創建
本殿様式   流造 檜皮葺

境内摂社(祭神)

右側に若宮社(祭神橘諸兄) 左側に護王社(祭神橘氏公) 稲荷社

一口メモ

四条通桂川手前。松尾大社の対岸に鎮座。

歴史・由緒等

御神徳 酒造守護、授子安産守護、学業成就守護、縁結の神、音楽芸能の神

祭神は酒解神、大若子神、小若子神、酒解子神の4座、式内神で二十二社に列し、もと官幣中社であった。
橘諸兄の母県犬養三千代の創建といわれ、古くは橘氏の氏神であった。酒解神(大山祇神)の御子酒解子神(木花咲耶姫神)は大若子神(瓊瓊杵尊)と一夜の契りでやがて小若子神(彦火火出見尊)をお生みになった。
そこで姫は歓喜して狭名田の稲を取って天甘酒を造り、これを飲まれたという神話から当社は安産と造酒の神として古くから有名である。
現在本殿、拝殿、幣殿、回廊、中門などがあるが、これらは元禄十三年(1700)の再建になるものである。境内には大堰川の水がひかれ、池辺にはかきつばたや花菖蒲が多くあり、西方の梅林も美しい。
また境内の砂は安産の民間信仰があり「またげ石」はこれを跨げば子どもが授かると伝えられる。

「社頭掲示板」

御由緒

当社は今から凡そ千三百年前、橘氏の祖・諸兄(モロエ)公の母、県犬養三千代(アガタイヌカイミチヨ)が、橘氏一門の氏神として始めてお祀りした神社です。その鎮座の地は山城国相楽郡井出庄(ヤマシロノクニソウラクグンイデノショウ)すなわち、今の綴喜群井出町付近であったと伝えられています。

其の後、天平宝字年中、千二百五十年ばかり前に、聖武天皇の妃・光明皇后と藤原武智麻呂〔ムチマロ)夫人の牟婁(ムロ)女王が奈良の都に御遷座になり、更に泉川(木津川)の上流かせ山を経て平安時代の始め、嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子(タチバナノカチコ<檀林皇后>)によって現在の地に遷しまつられました。当時、皇后は親しく行啓して盛大な祭儀を行われましたが、神前で雅楽が奉納されましたことは、此の時を最初の例とし以来、梅宮祭は四月上の酉の日に行われ、雅楽祭の名を高めました。

仁明(ニンミョウ)天皇は、千百五十年ばかり前、承和年中にこの祭を特に名神祭という国家の主要な神祭の中にお加えになり、醍醐天皇の御代に定められました延喜式(エンギシキ)では、国家の制度にのっとり、名神大社というもっとも高い格式に置き、祈年祭(トシゴイマツリ)・月次祭(ツキナミサイ)・新嘗祭(ニイナメサイ)には朝廷からの幣帛(ヘイハク)を新饌台(シンセンダイ)の上に載せて奉るという、案上の官幣と呼ばれる最高の儀礼をもってまつられることになりました。

更に日本中で特選された二十二の大社の中に加えられ、明治の初めには官弊社に列せられました。
相殿四座がおまつられになりましたのは、文徳(モントク)天皇の仁寿年中で、千百年ばかり前のことです。
代々橘氏の長者がお仕へしていましたが、県犬養三千代夫人が橘氏の祖でありますと共に、藤原不比等公の夫人となられました御関係から、藤原氏の摂政又は関白の家筋の方が橘氏長者を代行され、此の神社に藤原氏の氏神の春日神社と同様の崇敬を捧げられました。

このように橘氏は橘・藤原の二氏が長者となりましたので、特に此の氏(橘氏)に限って長者の事を是定(ゼジョウ)と呼ばれていました。もって橘氏の家格の尊さと梅宮大社の神威の偉大さがうかがわれます。

『神社公式サイト』

境内・社叢

  
南表参道大鳥居              鳥居扁額

  
東大鳥居                 鳥居扁額

  
随身門(楼門)               楼門右手 碑

  
手水舎・奉納酒樽

奉納酒樽はお酒の神様 松尾大社に各地の造り酒屋が奉納したのがはじまりとされるが、酒蔵の多い京都の神社仏閣には奉納酒樽 がたくさんある


拝殿(舞殿)

   
狛犬

  
拝所                   本殿


本殿

  
境内社 若宮社(祭神橘諸兄)        稲荷社
護王社が分からなかったのが残念

地名・地誌

地 図

京都市右京区梅津フケノ川町30

交通アクセス・周辺情報

阪急嵐山線 松尾大社駅 (徒歩約10分)
京都市営バス(3、28、29、67、71号系統)で「梅ノ宮神社前」バス停下車 (下車後徒歩3分)

ホームページ 『神社公式サイト』

参 考


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