式内 伊久刀神社(豊岡市日高町赤崎)
概 要
社号 式内社 但馬国養父郡 伊久刀神社
読み: 古 イクト 現 いくと
所在地 兵庫県豊岡市日高町赤崎字家ノ上438
旧地名 但馬国養父郡浅間郷赤坂丘
御祭神 瀬織津姫神(セオリツヒメ) 大直毘神(オオナオビノカミ、オオナホビノカミ)
『国司文書 但馬神社系譜伝』 雷大臣命
例祭日 10月10日
社格等
『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
養父郡(ヤフ・やぶ):30座(大3座・小27座)
近代社格制度 旧村社
創建 年代不詳(『国司文書 但馬故事記』に、人皇四十四代元正(がんしょう)天皇養老三年)(719年)
本殿様式 入母屋造
境内摂末社(祭神)
一口メモ
赤崎橋を渡り、赤崎集落中心を進美山へ登る細い坂道の一番奥にやや広い境内がある。新しい獣防止電線が張り巡らせてあり、電源ボックスがあるのであきらめ、残念ながら境内に入ることができなかった。どこでも多くなった光景だがとくに山深い所にあるので無理はない。
境内北側に社殿、境内社が左右に二つ。少し下の祠はお地蔵さんのようだ。
歴史・由緒等
『国司文書 但馬故事記』に、
人皇四十四代元正(がんしょう)天皇養老三年冬十月、機業拡張を為し、当郡の兵庫を浅間邑に遷し、健児所を置く。
伊久刀首武雄は、兵主神を浅倉に祀り、その祖雷大臣命を赤坂丘に祀る。兵主神社・伊久刀神社是れなり。
現在のご祭神、瀬織津姫神(せおりつひめ)は、大祓詞に登場する祓戸四神の一柱で災厄抜除の女神。神名の名義は川の早瀬の穢れを清めるとある。 祓神や水神として知られるが、瀧の神・河の神でもある。その証拠に瀬織津姫を祭る神社は川や滝の近くにあることが多い。
大直毘神(おおなおびのかみ、おおなほびのかみ)は、神道の神である。穢れを払い、禍(まが)を直す神とされる。日本神話の神産みにおいて、黄泉から帰ったイザナギが禊を行って黄泉の穢れを祓ったときに、その穢れから禍津日神が生まれた。この禍津日神がもたらす禍を直すために生まれた。『古事記』では八十禍津日神・大禍津日神が成った後に神直毘神(かみなほびのかみ)、大直毘神(おほなほびのかみ)と伊豆能売の三柱が成ったとしている。『日本書紀』第五段第六の一書では八十枉津日神が成った後に神直日神(かみなほひのかみ)大直日神(おほなほひのかみ)の二柱の神が成ったとしている。(ウィキペディア)
境内・社叢
参道石段 社殿
狛犬
拝殿扁額
拝殿左手境内社 祠が大きいので摂社かもしれない 拝殿右手境内社
左手境内社 右手境内社
下のお地蔵さん
地名・地誌
赤崎
『国司文書 但馬故事記』(925-929)に、養父郡浅間郷赤坂
『国司文書別記 郷名記抄』(975)に、養父郡浅間郷伊久刀村とある。