村社 十二所神社(豊岡市日高町松岡)
概 要
社号 村社 十二所神社
読み: じゅうにしょじんじゃ
所在地 兵庫県豊岡市日高町松岡字宮後228
旧地名 気多郡国府町岡村
御祭神
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
配祀神 伊邪那美命(いざなみのみこと) 天児屋根命
『国司文書別記 郷名記抄』(天延三年・975)
十二所神社の祭神は左のごとし
伊弉冊神(イザナミ)・速玉男命(ハヤタマノオ)・事解男命(コトサカノオ)・
家津御子命・天忍穂耳命・彦火々瓊々杵尊(ヒコホホニニギ)・彦火々出見尊(ヒコホホデミ)・
木花咲耶姫命(コノハナサクヤビメ)・素戔嗚命(スサノオ)・大巳貴命(オオナムチ)・少彦名命(スクナヒコナ)・大山咋命(オオヤマクイ)
例祭日 4月15日
社格等
近代社格制度 旧村社
一口メモ
旧国道312号線鶴岡の新しい鶴岡橋北。道沿いにある。
歴史・由緒等
由 緒
創立年月不詳にして江戸時代若宮大明神と称せしも明治3年(1870)十二所神社として改称し同6年(1873)10月村社に列せらる。
-「兵庫県神社庁」-
祭神は、伊邪那岐(いざなぎ)・伊邪那美(いざなみ)両神を祀る。かつて若宮大明神と呼ばれ、熊野信仰の普及によって数多くの同系の神社の一つとなった。春の例祭につきものの虫はらいの行事として「ばば焼き」が知られ、雅成親王妃をだまして悲運の死に追いやった老婆を焼いてこらしめるという伝説に結びついた。
『国司文書別記 郷名記抄』
但馬国においては、熊野十二所神鎮座の地、左のごとし。
気多郡 熊野十二所村 松岡*
出石郡 熊野十二所村 森井
播磨国宍粟郡森井村より移住せり。
美含郡 熊野十二所村 小城油良館
十二所神社の祭神は左のごとし
伊弉冊神(イザナミ)・速玉男命(ハヤタマノオ)・事解男命(コトサカノオ)・
家津御子命・天忍穂耳命・彦火々瓊々杵尊(ヒコホホニニギ)・彦火々出見尊(ヒコホホデミ)・
木花咲耶姫命(コノハナサクヤビメ)・素戔嗚命(スサノオ)・大巳貴命(オオナムチ)・少彦名命(スクナヒコナ)・大山咋命(オオヤマクイ)。
十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)、十二社神社(じゅうにしゃじんじゃ)、十二神社(じゅうにじんじゃ)という名前の神社は日本全国に存在し、十二社(じゅうにそう)と称するものもある。
古くからの十二様と称する土着の山の神を祀ったものと、熊野神社の系列のものとがある。前者の信仰は射日儀礼を含む「十二講」の習俗を伴い、北関東・甲信越を中心にして東日本の山間部に分布する。後者は十二所権現社などと呼ばれる熊野三山の神(熊野権現)を勧請して祀ったものである。それらの中には明治の神仏分離によって祭神を「天神七代・地神五代」としている所もある。(ウィキペディア)
『国司文書別記 郷名記抄』に熊野十二所神社とあるから、熊野三山の神(熊野権現)を勧請して祀ったものであるらしい。
境内・社叢
鳥居 境内案内碑
拝殿(本殿覆屋)
境内にある古墳