式内 国坂神社
概 要
社号 式内社 伯耆国久米郡 国坂神社
読み:古 クサカ、現 くにさか
所在地 鳥取県東伯郡北栄町国坂1500
旧地名 伯耆国久米郡
御祭神 少彦名神(スクナヒコナ)
大穴牟遲神 少名彦那神 事代主命 『特撰神名牒』
大己貴命 『神祇志』
大国主命 『日本地理志料』
彦坐王 『神名帳考證』
例祭日 10月15日
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
伯耆国(ハフキ・ほうき):6座(並小)
久米郡:2座並小
近代社格制度 旧郷社
創建 年代不詳
本殿様式 春日造 檜皮葺
境内摂社(祭神)
一口メモ
風力発電の巨大なプロペラが並ぶ国道9号線北条バイパスの南に位置するが、降り口がわからないので、手前の天神川西から県道161号を入るとそれらしい杜があったので、そうかと近づくと北野神社とある。茶臼山という小山の北にあるらしいが、田園地帯に細い道がいくつもあるので行き方がわからない。結局国道179号まで戻り、県道320号から国坂区内へ細い道を進むと目の前に大きな鳥居が見えた。
失礼かもしれないが、予想をはるかに超えた立派な神社と社域だ。いくつも寄付の石碑が建ち、何度も再建整備がなされている。
歴史・由緒等
平安時代中期に集成された「延喜式」の神名帳、延長5(927)年の、伯耆六座の四番目に、「久米郡國坂神」と記載されている式内社で、古い記録をたどってみると、次のように神階を授与されている。
承和4(837)年
従五位下(続日本後記・國坂神)
斎衡3(856)年
正五位下(文徳実録・國坂神)
貞観9(867)年
正五位上(三代実録・訓坂神)
この神階授与は伯耆国では、伯耆神(現波々伎神社)・大山神(現大神山神社)とともに最も古い。このことは、地方豪族を中央の統制下に置くための神祇統制策として当地方て最重要視された神社であるといえよう。
以後、四宮大明神と称し、この神社を奉護する領主や地方の人々に敬われてきた。そして、明治時代に「郷社」に列せられ、國坂神社(四宮さん)と呼ばれて今日に至つた。
なお、國坂神社社叢は平成12年1月北条町指定保護文化財に指定されている。
北栄町教育委員会
平成12年12月「社頭掲示板」
境内・社叢
鳥居 手水舎
社頭案内板
社号標 広い駐車場と社域。背後に茶臼山
神門 左右の狛犬にも立派な祠(ほこら)
拝殿 立派なしめ縄と国坂神社の扁額
本殿 大社造り
秋葉社・八幡社・荒神社などの末社
地名・地誌
北栄町は倉吉市に隣接し、つながっていながら平成の市町村合併を免れたようだ。
北栄町
2005年10月1日、東伯郡の北条町と大栄町が合併して誕生した。漫画『名探偵コナン』(週刊少年サンデー連載・小学館刊)の作者として知られる漫画家青山剛昌の出身地であり、それに端を発した『コナンの里』構想での町おこしを行っている。余談ながら風力発電に力を入れているとか。
風車について
北栄町は、鳥取県の中央部に位置し、面積57.15k㎡、人口約1万7千人の町です。
この町に平成17年11月に風力発電所が完成しました。地球温暖化を防止するために二酸化炭素の排出削減を主目的に建設された1,500kWの風車9基の施設です。
市町村直営では日本最大級の施設で、最高到達点103.5m、真ん中の5号機には、啓発掲示板が設置してあり、いつでも見学することが出来ます。-北栄町-
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