村社 熊野神社
概 要
社 号 熊野神社
読 み くまのじんじゃ
所在地 豊岡市竹野町須野谷611-1
旧地名 但馬国美含郡桑原郷(のち竹野郷)
御祭神
熊野大隅命 『但馬故事記』
御神紋
例祭日 9月8日
社格等
近代社格制度 旧村社
創建 年代不詳
『国司文書・但馬故事記』聖武天皇神亀四年(727)
本殿様式
境内摂末社(祭神)
一口メモ
国道178号線の森本を西へ、斜め左に坂を下り、県道135号線をしばらく進むと随音寺のところで左折し橋を渡ると須野谷。
歴史・由緒等
創立年月不詳
明治6年(1873)10月村社に列せらる。「兵庫県神社庁」
『国司文書 但馬故事記』
人皇44代元正天皇は天下に令して、地方の荒れ地を開かせ、三世一身の制を定め給う。
然るといえども三世尽きれあれば、すなわち公に還す定めなり。これを以て、開発を為す者少なし。
人皇45代聖武天皇は、この制(三世一身の制)を改め、永く私領と為す制を定め給う。
これによって、高位高官は更なり、伴造・国造等の旧族に至るまで、国司・郡司の官を罷(ヤ)め、その地に住み、荒地を開き、土地を所有す。これ荘田の基なり。
神亀4年 大いに戸口蕃殖す。故れ口宣を下し、郷里を置く。曰く、佐須・竹野・桑原・美含・香住。
また編戸に満たざるを以って、故れ特に余戸(アマリベ)を置く。
(中略)
また大領・少領・主政・主帳等の子弟・同族は、諸所に出行し、部民を督励し、荒れ地を開く。
桑原臣善積は、河南谷を開き、その祖桑原臣多奇市を星ケ森山に祀り、星神社と申しまつる。(河南谷は今の川南谷)
桑原臣善友は、苗原を開き、天熊人命を苗原ノ丘に祀り、
杉・檜を杉谷に作り、熊野大隅命を杉山に祀る。(杉山は今の須野谷)
また水災を祈り護う為、瀬織津姫神を大川森に祀る。(大川神社 豊岡市竹野町御又80-1)
これ苗原神社・神原神社・熊野神社・大川神社・佐受神社の始めなり。
境内・社叢
鳥居 本殿覆屋
地名・地誌
須野谷(すのだに)
『国司文書・但馬故事記』に、杉・桧を杉谷に作り、熊野大隅命を杉山に祀る。とあるので杉谷が須野谷に転訛したと思われる。
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