式内 安牟加神社(虫生)

投稿者: kojiyama 投稿日:

概 要

社 号 安牟加神社
延喜式神名帳 式内社 但馬国出石郡 阿牟加神社
読み:古 アムカ、現 あむか
江戸時代は「聖大明神」と称していた
所在地 兵庫県豊岡市但東町虫生字箱ノ宮
旧地名 但馬国出石郡資母郷
御祭神 天穗日神(アメノホヒノカミ)
合祀 不祥(上宮神社祭神) 事解男神 大日霊貴神

『国司文書 但馬神社系譜伝』 物部大連十千根命
例祭日 10月9日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
出石郡(イツシ・いずし):23座(大9座・小14座)

近代社格制度 旧村社

創建     年代不詳(『国司文書 但馬神社系譜伝』
人皇54代深草天皇の承和十六年(849)秋八月)
本殿様式   流造 銅板葺

境内摂社(祭神)

文化財

農村歌舞伎舞台 兵庫県指定文化財

一口メモ

丹後ちりめん街道といわれた県道2号線が京都府との境にある岩屋峠の手前でまっすぐな場所が続く。神社はその北側に面して建っている。

歴史・由緒等

由 緒
創立年月不詳

延喜式の制小社に列し享保16年(1731)本殿を再建せり。

明治6年(1873)10月村社に列し同42年(1909)上宮、神明の両神社を合祀せり
-「兵庫県神社庁」-

式内社 阿牟加神社[アムカ]論社

安牟加神社[あむか]「天穗日命」兵庫県豊岡市丹東町虫生字箱ノ宮267 阿牟加神社論社
阿牟加神社「天穗日命」兵庫県豊岡市森尾458 阿牟加神社論社

『国司文書 但馬神社系譜伝』
人皇五十四代深草天皇の承和十六年秋八月、
出石郡主政 十八位下 安牟加虫生これを勧請す。(物部十千根命は)安牟加虫生の祖なり。

奄我神社は、古くはアムカと書くが発音は「あんが」だそうだが、豊岡市に同名の阿牟加(アムカ)神社・安牟加(アムカ)神社と祭神が同じ天穗日命だから関係があると思う。
社を祀った祖先が同族なのではないだろうか。

天穗日命(あめのほひのみこと)

アマテラスとスサノオが誓約をしたときに、アマテラスの右のみずらに巻いた勾玉から成った。物実の持ち主であるアマテ

ラスの第二子とされ、アメノオシホミミの弟神にあたる。葦原中国平定のために出雲の大国主神の元に遣わされたが、大国主神を説得するうちに心服してその家来になってしま

い、地上に住み着いて3年間高天原に戻らなかった。その後、出雲にイザナミを祭る神魂神社(島根県松江市)を建て、子の建比良鳥命は出雲国造らの祖神となったとされる。
任務を遂行しなかったというのは『古事記』や『日本書紀』による記述だが、『出雲国造神賀詞』では異なる記述に

なっている。これによれば、アメノホヒは地上の悪神を鎮めるために地上に遣わされ、地上の様子をアマテラスにきちんと報告し、子のアメノヒナドリおよび剣の神フツヌシとともに地上を平定した、としている。すなわち、こちらでは地上を平定した偉大な神とされているが、『出雲国造神賀詞』はアメノホヒの子孫である出雲国造が書いたものであるので、そこは割り引かなければならないかもしれない。
名前の「ホヒ」を「穂霊」の意味として稲穂の神とする説と、「火日」の意味として太陽神とする説がある。
(ウィキペディア)

境内・社叢

  
社頭                       拝殿

  
社頭掲示板                    農村歌舞伎舞台 県指定有形民族文化財

舞台壁面に残る墨書に1861(文久元)年のものがあり、それ以前の創建。
但馬では関宮、但東町、日高町にあり、但東町の代表的な舞台が虫生(むしゅう)の「安牟加神社}にある舞台。安牟加神社では、10月17日に太古踊り[たいこおどり]が行われる。

祭の夜、公民館に引き出された太鼓屋台[たいこやたい]に新発意[しんぽち]1人と太鼓打ち2人が座る。行列は幣[しで]持ちと傘鉾[かさほこ]持ちを先頭に、笛と太鼓の囃子[はやし]も賑やかに若者が屋台を威勢よく曳[ひ]いて神社へ練[ね]り込む。神事[しんじ]のあと太古踊りが始まる。

拝殿内に囃子方[はやしかた]15人ほどが座り、歌の上手な者が音頭の頭[かしら]となり音頭出しをする。新発意[しんぽち]は扇を開いて口上[こうじょう]を述べる。音頭が歌い出すと、太鼓は歌に合せて打つ。新発意[しんぽち]の掛声を合図に太鼓打ちは、右に左、斜方向に向きを変えて打つ。音頭には入込[いりこみ]・先達[せんだち]・屋敷おどり・花・糸屋・坂本の6種類がある。

安牟加とは、安羅の伽耶ということではないかと想像。物部を最初に名乗った「物部十千根命」が最初は祀られていたので物部氏の神社であった。

地名・地誌

ちなみに虫生(むしゅう)という地名は滋賀県野洲市にもある。

地 図

交通アクセス・周辺情報

参 考

但馬の神社と歴史三部作

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1件のコメント

ややちゃん · 2009年6月25日 12:01 PM

初めまして!
遊びに来ました!
これからヨロシクお願いしま~す

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